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阪神・淡路大震災から15年目にあたる昨年の1月17日にNHKで放送され、視聴者から大反響を呼んだドラマ『その街のこども』の劇場版公開にあたり、東京・恵比寿の東京都写真美術館ホールで初日舞台あいさつが行われ、主演の森山未來、佐藤江梨子、井上剛監督が登壇した。
再編集バージョンでの映画化が実現した本作は、主演の森山未來、佐藤江梨子、脚本の渡辺あやら実際に震災を体験しているキャスト&スタッフが多く参加。子どもの頃に震災を体験し、いまは東京で暮らす主人公の勇治(森山)と美夏(佐藤)を軸に、復興した神戸で暮らす人々の現在を描いた作品。14日、15日公開の映画を対象にしたぴあ初日満足度ランキングでは1位となった。
森山は、「3年前に放送されたNHKの『プレミアム10』と、翌年に放送されたセミドキュメンタリー形式の『未来は今』という震災番組から井上監督と一緒に仕事をしていて、その時間があったから、この作品に関われた」と出演への経緯について触れたほか、「居酒屋のシーンでは、台本もあって、僕と佐藤さんが何をしゃべるか決まってはいたけれど、どこでけりをつけるかはあまり決めてなかったんです。自分たちが震災について思い出したことをセリフにまぜながらやったので、台本とリアルの境目は難しかったですね」とコメントした。また撮影について、監督は「『よーいスタート』と『カット』の掛け声がなかった現場につきる。居酒屋でのシーンも、ふたりがその場所にふっと現れたように撮りたかったので、それを一番心がけていた」と明かし、「“追悼のつどい”のシーンは、ドラマ版の放送当日の朝に撮って、夜に放送しました。ドラマならではの試みだった」とも語った。
そのほか、佐藤が「森山くんは、ちょっとへんこ(関西で、ちょっと変わっている子どものことを言う)やなあと…。冬に撮影だったのに、ビーチサンダルできはって。おいおいおいみたいな…」と森山についてのエピソードを語ると、「ビーサンは僕の生活」と森山がコメント。佐藤は、「寒いロケだったからか、森山さんは、タップされたり、走ったり、歩いたりと、すごいこまめに動かれていて。スタッフから『そんなに動いたら、スーツだからちぎれるよ』って言われてたにも関わらず、ズボンがビリっとちぎれて、カバンかなにかでかくしていた」と、撮影のエピソードを披露する一幕も。
最後に、監督が「僕は、神戸の人間ではない。だから、脚本家やプロデューサー、森山さんと佐藤さんと話すことで、いろいろ感覚の違いや、思っていることの違いを、すごく意識させられ、葛藤して苦しんだところはあるけれど。たぶん、そのフィルターで撮ったからこそ伝わるものがあるんじゃないかなと。東京の人にもわかるんじゃないかなと思って作ってるので、それが少しでも伝わっていればいいなと思う」と語り、舞台あいさつを締めくくった。
『その街のこども 劇場版』
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