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ヴェネチア制したソフィア・コッポラが7年ぶりに来日「男目線で撮りたかった」
2011年01月20日 10時28分 [洋画]
『SOMEWHERE』来日会見に登壇したスティーブン・ドーフとソフィア・コッポラ監督

第67回ヴェネチア映画祭を制した『SOMEWHERE』の公開を記念し、メガホンを執ったソフィア・コッポラ監督が7年ぶりに来日し、19日に東京・六本木のザ・リッツ・カールトン東京で主演のスティーブン・ドーフとともに記者会見に臨んだ。

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『SOMEWHERE』は、ハリウッドで数々の伝説を残してきた老舗ホテル「シャトー・マーモント」を舞台に、自由気ままなその日暮らしを送る映画スターのジョニー(ドーフ)と、突然現れた前妻との娘・クレオ(エル・ファニング)のぎこちなくも、暖かな交流を描く。

父親は映画史に名を残す巨匠フランシス・フォード・コッポラ。著名人を父親に持つ境遇に加えて、結婚・出産を経験したコッポラ監督の“変化”が生み出した『SOMEWHERE』。コッポラ監督自身も「私生活での変化が作品に影響を与えているのは確か。人生におけるプライオリティーも変わったし、シナリオを書く上で自然と親子愛が念頭に置かれていた」と振り返る。前作『マリー・アントワネット』をはじめ、女子目線の作風が持ち味だが、本作では「男目線で映画を撮ってみたくなったの」と新機軸も意識したという。

その“男目線”を担ったのが、野性味あふれる実力派のドーフ。コッポラ監督は「スティーヴンはオールドスタイルの映画スターをイメージさせる。何より素晴らしい俳優だし、友人としても彼の優しい一面が作品に反映されると思ったの」と起用の理由を説明。一方のドーフも「物語とストーリーに重きを置いた今のハリウッドには珍しい作品。僕にとっては贈り物だったし、新しいチャレンジになったよ」と手応えたっぷりだ。

とはいえ、撮影当時11歳だったファニングとの共演には「少しナーバスになったことは認めるよ」とドーフ。しかし、実際に撮影が始まると「本当にすてきな “主演女優”だったよ。映画の核になるのは、父娘のきずな。僕らも無理せず、自然な形でコネクトできたと自負している」。クランクアップし、ファニングとの別れを迎えた日を「本当に悲しい気持ちになった。それだけ心に触れる作品ってことの証だね」と振り返る。

コッポラ監督は「特別にドラマチックな出来事は起こらないけど、日々の生活の積み重ねが、人生を大きく変えることを描きたかった。家族愛やアイデンティティーといった普遍的なテーマを描いたつもりだから、日本の皆さんも共感できると思うわ」とアピール。ドーフも「詩的で新しい映画。ジョニーとともに素敵な旅を経験してほしいな」と語った。

『SOMEWHERE』
4月2日(土)から新宿ピカデリーほか全国ロードショー

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