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『ノーカントリー』のコーエン兄弟が新作『シリアスマン』を語る
2011年01月25日 17時29分 [洋画]
コーエン兄弟

『ノーカントリー』を手掛けたジョエル&イーサン・コーエン兄弟の新作『シリアスマン』の日本公開を前に、監督ふたりからのコメントが届いた。

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映画『シリアスマン』は、コーエン兄弟の幼少期である1967年を舞台に、生真面目なユダヤ人の大学教授ラリーが、次々と降りかかる不幸と災難と悪夢に翻弄されていく姿をコメディ・タッチで描いたトラジコメディ(悲喜劇)。

本作についてイーサン・コーエン監督は「この映画はちょっとオタクっぽい小市民についての究極のジョークのようなもの。そのオタクっぽい小市民に災難がふりかかるんだ」と話し、ジョエル・コーエン監督は「この脚本は『ノーカントリー』('07年)の前に書かれていた」と明かした。ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットなどビッグ・スターの起用が続いていたが、本作では主演に演劇界の実力派、マイケル・スタールバーグを起用。このキャステシングについてジョエル監督は「設定を伝え、リアリティを感じてもらいたかった。僕らはこの風変わりな環境に観客を没頭させたかったんだ。映画スターだと、どうしてもそうならないんだよ」とコメントした。

『ノーカントリー』や『バーン・アフター・リーディング』のように本作でも真面目な主人公・ラリーは巨大な不運に見舞われる。イーサン監督は「誰かに悪いことが起きるというのがコメディの常套手段。誰かの不幸っていうのは他人にとっては滑稽だからね」と話すも、一部では私的な映画だと言われていることについては「この映画で描いているのは、僕らが育った場所であり、時代だけど、起こることについては、自伝的なものではない。でも他の映画とは違って、僕ら個人につながるものはあるかもしれない」と語った。また、ジョエル監督は「僕らはユダヤ人。どこで育っていようが、それが僕らのアイデンディティーの重要な部分を占めている。ミネソタで育ち、ミッドウェスタンならではの感性を持っている。それが、僕らは何者かということ。映画を作る過程で、自分が何者かということが影響することは確かなことだ。月に猿を送ることの映画だったとしてもね」とコメントした。今年のアカデミー賞作品賞候補にも選ばれたコーエン兄弟独特のシュールでストレンジな話題作『シリアスマン』の公開は2月26日(土)。

『シリアスマン』
2月26日(土)ヒューマントラスト渋谷ほか全国順次ロードショー
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