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『秘密』『容疑者Xの献身』など、これまでにも数多くの作品が映像化されてきた日本を代表するミステリー作家・東野圭吾の最高峰と言われる長編ミステリー小説『白夜行』が、ついに映画化となった。2005年に舞台化、2006年に連続ドラマ化、2009年に韓国で映画化を経て、満を持しての日本国内での映画化だ。そこで、主演の堀北真希と高良健吾の2人に『白夜行』の魅力を聞いた。
堀北の演じる雪穂と高良の演じる亮司は、幼少の頃に起きた殺人事件の容疑者の娘と被害者の息子という、悲しい接点で結ばれている役どころ。彼らの内面を「理屈では説明できない負の感情」と原作者が語るように、たとえ10努力してもスクリーンには1しか映し出せないような難役だ。
ミステリアスな悪女・雪穂役の堀北は、高校生の時にすでに原作を読み、映画主演のオファーがきたときは「あの話をどうやって映画化するんだろう? 文章だけであれほど衝撃があるのに、映像になったらどう映るんだろう? と思いました」と、興味を持ったと言う。演じるにあたっては「自分が望んでこの役を演じたくて飛び込んだ世界。確かに精神的につらいこともあったけれど、逆に心地よくもあって。楽しかったですね」。実りある現場だったと話す。
一方、高良は敢えて原作を読まずに参加。雪穂に一途な愛を捧げ、彼女のために犯罪に手を染める青年・亮司を熱演しているが、「台本を読んで、僕自身としては亮司を淡々と罪を犯していく青年として捉えていたんです。けれど深川監督からは、もっと人間的に悩んでいこう、処世術に長けた人間でいこうと言われて……」。監督が求める亮司の芝居に近づくことが、きつかったと明かした。工場で発狂するシーンでは、あまりのつらさに本当に吐いたり、過呼吸になったそうだ。また、3ヶ月間にも及んだ『白夜行』の撮影の合間に別作品のキャンペーンを行ったことも影響していた。「今まではどんな作品であっても役に入り込むという感覚がなくて、僕自身、役に入り込んでいるのは好きじゃないんです。けれど今回ばかりはその方が楽だったので、あえてそちらを選びました」と、いつもと違うアプローチによって演技の幅を広げた。また、堀北も同時期に別作品の撮影が重なり、「何かつかめてきたかも! というときに現場が変わってしまうので、せっかくつかめたものがリセットされてしまう。それを戻すことが大変でした。でも(雪穂と亮司の)心の闇、葛藤がスクリーンに現れていると思います」と、力強く語った。
『白夜行』
1月29日(土)全国ロードショー
(C)2011映画「白夜行」製作委員会
(取材・文/新谷里映)
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