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昨年の7月に中国で公開され、歴代最高興収記録を樹立した映画『唐山(とうざん)大地震―想い続けた32年―』の公開を控え、3日、4日とパシフィコ横浜で行われた第15回「震災対策技術展」では、耐震防災工学の日本の第一人者である東京電機大学の片山恒雄教授によるシンポジウムを開催。約200人の学者や企業人らが参加し、“20世紀最大の震災”と言われている「唐山大地震」に関する話に熱心に聞き入った。
アカデミー賞外国語映画賞の中国代表作品に選ばれた本作は、1976年に実際に起こった“唐山大地震”で震災にあったある家族の32年間を描いたヒューマン大作。本国で2000万人が感涙したことから“催涙弾映画”とも呼ばれている。
震度7以上を体験できる地震体験車や最新簡易トイレ、水入らずで温かいカレーや牛丼ができる非常食など、最新の対策製品・技術・サービスが500点以上展示された日本最大級の専門見本市「震災対策技術展」で行われたシンポジウム「第10回国土セイフティネットシンポジウム〜どうする地震災害 今わかること 今できること 今すべきこと」で、片山教授は、宣伝の監修も務めた映画へのコメントとともに、「唐山大地震」はどのようなものだったのか、21世紀の我々は何を学ぶべきなのかについて解説。「当時、現地にまで赴き、心血を注ぎ、調べた大地震」という「唐山大地震」について、「唐山に行ったのは震災から5年経った1981 年。当時、唐山市は外国人の立ち入りが制限されていて、瓦礫の生々しい姿が所々に残っていた」と語り、「死者は24万人。建物の倒壊で圧死した方が多かったことや、解放軍がくるまで、住民が素手で瓦礫を掘って救助していたことなど、さまざまな理由があったが、最近の地震とは比べ物にならないくらいの被害。実に、20世紀最大の震災」と話した。
また近年の震災にも触れ、「阪神大震災は1995年、関東大震災は1923年。大阪も東京も、そして唐山もりっぱに復興し、今では忘れられつつあるが、決して忘れてはいけない。多くの人が心に傷をおって生きている。家族を失った人の心の復興には時間がかかるのです。そういう意味でも、唐山大地震は私にとって大きな意味を持つ地震」と語った。
映画『唐山大地震―想い続けた32年―』は3月26日(土)より公開される。
『唐山大地震―想い続けた32年―』
3月26日(土) 全国ロードショー
(C)2010 Tangshan Broadcast and Television Media Co. Ltd. Huayi Brothers Media Corporation Media Asia Films (BVI) Limited All Rights Reserved.
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