タレントweeker

さだまさしが2009年に発表した小説『アントキノイノチ』が岡田将生と榮倉奈々の主演で映画化されることが決定した。

『アントキノイノチ』は、高校時代に起こした“ある事件”が機に心を閉ざしてしまった青年・永島杏平(岡田)が、遺族のために死者が遺したものたちを整理する遺品整理業という仕事をする中で、久保田ゆき(榮倉）と出会い、彼女の隠された過去、そして“自身と人とのつながり”について向かい合う姿を描いた作品。

岡田と榮倉は本作が初共演。資料によるとお互い、これまで以上に“複雑な過去”を持つ難役に挑戦するそうだが、岡田は「僕が演じる役は、心に問題を抱えていて、今まで演じたことのない役に挑戦させていただくので、今まで以上にしっかり演じていきたい」といい、榮倉については「とても素晴らしい女優さんだと思っています。今から撮影が待ち遠しいです」とコメント。また本作は、2009年公開の映画『余命1ヶ月の花嫁』の製作チームが手がける作品だが、同作でも主演を演じた榮倉は「生きるということ、社会と関わるということ。日々、自問自答しながら前進したいと望む姿は同世代として、とても興味深いです」と語る。

メガホンを執る瀬々敬久監督は「本作では、人と人とのつながりが希薄になっている現代に、人はどう生きていくのか、そしてどうやって新しい希望を見つけていけばいいのかということを描きたい」とコメント。先日行われた第61回ベルリン映画祭では、昨年公開された瀬々監督の作品『ヘヴンズ ストーリー』が、国際批評家連盟賞とNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)の2冠を獲得しており、受賞後第1作目となる『アントキノイノチ』には日本だけでなく、世界からも大きな注目が集まりそうだ。

映画は3月1日(火)よりクランクインし、4月に撮了予定。今秋より松竹の配給で全国公開される。

『アントキノイノチ』
2011年秋全国ロードショー

• 『アントキノイノチ』作品情報