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俳優部門は、全員が“初オスカー”という結果に【第83回アカデミー賞総括・2】
2011年02月28日 15時20分 [映画祭]
『英国王のスピーチ』場面写真より(C)2010 See-Saw Films. All rights reserved.

第83回アカデミー賞の俳優部門は、主演男優賞に『英国王のスピーチ』のコリン・ファース主演女優賞に『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマン、助演男優賞に『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベイル、助演女優賞に同じく『ザ・ファイター』のメリッサ・レオが受賞を果たし、受賞者全員が“初オスカー”という結果になった。

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吃音に悩み、自身が英国の王になることの重圧に押しつぶされそうになりながら、言語障がいの専門家であり、生涯の友になるべき人物と出会い、人として王として成長していくジョージ6世を演じたコリン・ファース。英国映画界では長く演技派俳優としてシリアスなドラマから『ブリジット・ジョーンズの日記』などのコメディまで幅広いジャンルの作品で活躍してきたファースは、本作で撮影前に真摯なリサーチを重ね、“ひとりひとり状況も発話のスタイルも異なる”吃音に悩む男を体現。思うように言葉を口にすることのできない男の心情を時に表情で、時に全身で演じたファースの演技に高い評価が集まった。

主演女優賞に初ノミネートで初受賞の快挙を成し遂げたのは『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマン。本作で彼女は、純粋で気品のあるバレリーナでありながら、プリマを演じるため自らのダークサイドを見出していく女性ニナを全身全霊で演じた。『レオン』での愛らしいルックスが瞬く間に注目を集めるも、アイドルでもスターでもなく“女優”として活動するため、マイク・ニコルズ、アンソニー・ミンゲラ、アモス・ギタイら世界の映画作家たちの作品に参加し、女優としてのキャリアを着実に積んできた彼女の努力が、本作で結実した。

そしてゴールデン・グローヴ同様、助演賞は男女とも『ザ・ファイター』に出演した俳優が受賞を果たした。クリスチャン・ベイルは、実在のボクサーを演じるため13キロの減量を行い、頭髪を抜き、歯並びまで変える徹底した役作りを行い、主人公の兄・ディッキーに成り切った。そんなディッキーの母アリスを演じたのがメリッサ・レオ。2008年主演の『フローズン・リバー』で日本の映画ファンからも熱い支持を集めていた演技派女優で、今回の受賞を機にさらに活躍が期待される。ちなみに、本作では主人公ミッキーの恋人を演じたエイミー・アダムスも助演女優賞にノミネートされており、『ザ・ファイター』は主演のマーク・ウォールバーグもふくめ、演技派俳優たちの演技をじっくりと堪能できる作品に仕上がっているようだ。

■第82回アカデミー賞受賞
【主演男優賞】
コリン・ファース『英国王のスピーチ』
【主演女優賞】
ナタリー・ポートマン『ブラック・スワン』
【助演男優賞】
クリスチャン・ベイル『ザ・ファイター』
【助演女優賞】
メリッサ・レオ『ザ・ファイター』

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