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ロイド=ウェバーのデビュー作、日本初上陸!
2011年03月04日 16時30分 [ミュージカル・ショー]
ミュージカル『ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』
ミュージカル『ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』

ミュージカル『ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』の東京公演が3月3日に開幕した。『キャッツ』『オペラ座の怪人』のアンドリュー・ロイド=ウェバー弱冠二十歳の時のデビュー作として知られる本作だが、来日公演はこれが初。

『ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』の公演情報

作詞はこちらもミュージカル界の鬼才、『美女と野獣』『ライオンキング』のティム・ライス。彼は、旧約聖書に登場するわずか数ページのエピソードからこの作品を作りあげた。12人兄弟の11番目のヨセフは美しく天真爛漫で、父ヤコブからひとりだけ総天然色のコートをもらったりと可愛がられている。そのため兄弟たちの反感を買い、通りがかりの隊商に奴隷として売られてしまう。エジプトに渡ったヨセフは大富豪に仕えるがここでも可愛がられ出世、しかし妻との浮気を疑った富豪により牢獄へ。だが不思議な夢に悩まされるファラオを助け、またも出世。ついには宰相となる彼のもとへ、飢饉で苦しむヨセフの兄弟たちがやってくるが、彼らはヨセフに気付かず……。

日本人に馴染みの薄い聖書をもとにしているものの、物語は至極単純。おとぎ話や絵本を読む感覚で観られる、可愛らしい作品だ。アメリカでは学芸会の定番作品というのもさもありなん。カラフルな普段着姿で舞台上に登場する数十人の子どもたちがコーラスを担当し、“ナレーター”が語り聞かせるかのように展開していくスタイルや、シンプルな舞台セットも、どこかほのぼのとしている。兄弟たちのコミカルな動き、エルヴィス・プレスリーに変身してしまうファラオなども楽しい。

そして、何よりもロイド=ウェバーによる楽曲が印象的。作品のテーマソングともいえる、美しく透明感ある「エニー・ドリーム・ウィル・ドゥ」、牢獄のヨセフを励ますノリノリの曲「ゴー・ゴー・ゴー・ヨセフ」、子どもたちとナレーターの美しいハーモニーが印象的な「ファラオズ・ストーリー」など、どれをとってもキラキラとした楽曲で、まるで宝石箱のよう。その後のロイド=ウェバー作品に比べると単純なメロディラインが逆にキャッチーさを生んでいて、思わず帰り道に口ずさみたくなる親しみやすさだ。

ヨセフを演じるのは、アンソニー・フェデラー。アイドルマスクと肉体美、確かな歌唱力をもつこのイケメン君は、米国の人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』でファイナリストに残った実力派。愛されキャラ・ヨセフを地で行くかのような存在感は一見の価値アリだ。

少しの教訓と、「君の未来は明るい」と前向きな肯定パワーに満ちたミュージカル、大人はもちろんミュージカル初体験の子どもにもぴったり。字幕にはふりがなもついている。公演は東京国際フォーラム ホールCにて、3月14日(月)まで。なお、チケットぴあではGOGOシート当日引換券5000円も販売中。

チケットぴあ

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