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『攻殻機動隊』監督が語る“震災後の日本とメディア”
2011年04月13日 13時49分 [邦画]
『Xi AVANT −クロッシイ・アバン−』(C)神山健治・Production I.G

現在公開中の映画『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』と同時上映される神山健治監督の新作短編『Xi AVANT−クロッシイ・アバン−』が9日(土)から上映をスタート。『攻殻…』の記録的なヒット御礼も兼ねて東京の新宿バルト9で舞台あいさつに立った神山監督にイベント後、話を聞いた。

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『Xi AVANT』は、NTTドコモの次世代通信LTE サービス“Xi(クロッシイ)”が普及した近未来の世界を舞台に、「ある人物を探せ」という指令を受けた外務官僚・篁(たかむら)カオルが、Xi携帯を片手に旅をする姿を追った約3分30秒のアニメーション。

タッチするだけで大量の高速データを瞬時に送ることのできる“ジェット通信”、空間だけでなく時間すらも飛び越えて“過去のある時間のある場所”の映像をリアルタイムに呼び出せる機能など、情報技術の未来を巧みに作劇に取り組んだ本作。神山監督は「これから使えるようになるであろう技術をドコモさんに見せていただいて、今までスパイ映画などでスパイたちが使っていたような技術を、“誰もが使うことのできる状況”を表現したい。そのためにどのようなストーリーがいいだろう? という長編映画をつくるときとは逆の順番で製作しました」と語る。

東日本大震災後、多くの人々がインターネットの災害掲示板やtwitter、そしてメールなどで安否を確認し、デジタル機器を通じて“人と人のつながり”を実感した。神山監督はデビュー時から情報化社会の行く末と、そこで生まれる“つながり”と希望をフラットな視点で追求してきた作家だ。「これまではテレビがメディアとして圧倒的だったんですが、今回は多くの人がネットの情報を正しいと思った。それは、間違っている情報もたくさんあるけれどもその中に『真実を伝えよう、ほしい情報を摂取しよう』という意思が介在していることが、見ている人に伝わったからだと思うんです。これまで『ネットで人と人はつながることができる』と言葉では言われてきたけれど、今回のように、“相手の体温”まで伝わったことはなかったと思うんです。僕も『攻殻…』ではまだ“テレビがメインでネットがサブ”という表現をしていたんですが、それが今後は変わっていくだろうなと痛感しましたし、それが災害という非常につらい状況の中で見えてきたことは喜べないことではあるけれど、今後は間違いなくネットが主役のメディアになっていくだろうと思います」。

『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society 3D』
『Xi AVANT』−クロッシイ・アバン−』
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