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世界的巨匠アトム・エゴヤン監督が新作についてコメント
2011年04月22日 17時26分 [洋画]
『クロエ』(C)2009 Studio Canal All Rights Reserved.

カナダの鬼才アトム・エゴヤン監督の最新作『クロエ』が5月28日(土)から公開される前に、エゴヤン監督が本作について語ったインタビュー素材が到着した。

『クロエ』の物語は、産婦人科医として成功し、家庭にも恵まれた女性キャサリン(ジュリアン・ムーア)が、夫(リーアム・ニーソン)の浮気を疑ったことから始まる。そこで彼女は偶然知り合った若い娼婦クロエ(アマンダ・セイフライド)に夫を誘わせ、その反応を報告させる計画を思いつくが……

『秘密のかけら』や『アララトの聖母』など衝撃的な作品を数多く発表し、『スウィート ヒアアフター』ではカンヌ映画祭グランプリを受賞するなど映画作家として確固とした地位を築いているエゴヤン監督だが、本作は監督初のハリウッド映画だ。エゴヤン監督は「(本作のプロデューサーを務めた)アイヴァン・ライトマンがアプローチしてきたときに、エリン・クレシダ・ウィルソンの脚本だと知って興味を持ったんだ。僕は昔から彼女の大ファンで、脚本を読んですぐに興奮を抑えられなかった。僕が書くものとはとても違うセリフに取り組むのは面白いと思った」と振り返り、本作を「人間関係についての物語だよ。自分がうまく操っていると思っていても、他者の思惑までを完全に操ることなど決してできない。キャサリンは自分の人生をコントロールできると思っているが、やがて、それが崩れ始めるのを知るんだ。僕の映画はすべて、人間が自分の人生を考え直していく過程を描いているが、この映画はさらに、空想が人をどう変えていくのかについての素晴らしい検証でもある」と紹介する。

本作はときに大胆な表現が用いられ、センセーショナルな展開が待っているが、エゴヤン監督は「エロティシズムをありふれたものにしないためには、ドラマ性とキャラクターの心理に根差すことだ」と力説。本作は表面的な官能表現ではなく、人間の身体の老いに対する不安や、迷宮のように入り込んだら抜け出せなくなる妄想を硬質なタッチで描き出している。

評論家たちや映画ファンから高い評価を受けてきたエゴヤン監督が「幅広い観客の方々に見てもらいたい」と語る最新作『クロエ』。本作を機に“エゴヤンの世界”に足を踏み入れる観客も増えるのではないだろうか。

『クロエ』
5月28日(土) TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー

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