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『スパイダーマン』や『アイアンマン』を送り出してきたマーベルの人気コミックを3D実写映画化した『マイティ・ソー』が7月2日(土)から日本公開される前に、本作に出演した浅野忠信がインタビューに応じた。
『マイティ・ソー』は、神の世界で最強の戦士としてその名をはせながら、自身の横暴によって地球へと追放されてしまった神ソーが、人間と神の世界を舞台に、彼のもとに押し寄せる凶悪な敵を相手に壮大なバトルを展開する作品。
本作で浅野が演じたのは、主人公ソーを護衛するウォリアーズスリーのひとり、ホーガン。寡黙で、周囲が酒を酌み交わし大騒ぎしているときも周囲に気を配り、ソーと仲間を見守る頼もしい男だ。「僕は英語が苦手で、共演者とコミュニケーションがうまくとれなかったんですけど、それが逆にホーガンを演じる上ではよかったんです。僕が現場にいて、みんなが盛り上がっていても、僕は会話に参加できずに彼らを見守っているわけですから“ホーガンそのもの”でいられたんですね」。浅野はホーガンについて「彼はつねに戦いのことを考えている“戦いバカ”なんです」と笑顔で分析しながらも「ホーガンは寡黙なんだけど、結構重要なことをパッって言ったりして、いい役なんですよ。彼を演じられたのはラッキーでしたね」と愛着がある様子。これまで、アジア系の俳優はハリウッド映画ではステレオタイプな役を演じることが多かったが、浅野は1作目から“自分の役”に出会うことができたようだ。
青山真治、黒沢清、ペンエーグ・ラッタナルアーン、そしてセルゲイ・ボドロフら世界の映画作家に愛されてきた浅野が、ハリウッドの娯楽超大作に出演すると聞いて、不思議に感じたファンもいるかもしれない。しかし、浅野は昔から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をフェイバリット・ムービーに挙げるなど“多くの人が理屈抜きに楽しめる映画”への想いを表明してきた。「僕には俳優としてカッコつける理由はないですから、やっぱり“誰が観ても面白い映画”に出たいんですね。そう考えると本場はやっぱりハリウッドですから、俳優として出てみたかったんです。たまに僕のキャリアから勝手に『あいつは映画人だ』っていう人がいるんですけど、全然違うんですよ! 僕は小さいころにジャッキー・チェンを観て喜んでいたときのまんまなんです」。本作は、浅野にとって俳優として“新たな扉”を開いた作品であると同時に、子どもの頃から親しんできた場所に“帰ってきた”作品なのではないだろうか。
『マイティ・ソー』
7月2日(土)より全国拡大ロードショー
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