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『赤ずきん』や『クロエ』など公開作の続くアマンダ・セイフライド(サイフリッド)と、『G.I.ジョー』のチャニング・テイタムが主演する恋愛映画『親愛なるきみへ』が9月23日(金・祝)から日本公開される前に本作を手がけたラッセ・ハルストレム監督が来日し、インタビューに応じた。
『親愛なるきみへ』は、休暇で帰郷した軍人青年ジョン(テイタム)と、女子大生のサヴァナの“はなればなれ”の恋の行方を描いたラブ・ストーリー。
これまでも、ジョン・アーヴィングや、E・アニー・プルーなど人気作家たちの原作を映画化してきたハルストレム監督が、今回、手がけたのは『きみに読む物語』の作者ニコラス・スパークスの小説だ。「スパークスは世界中の読者に出会いや、別離、再会など“普遍的な感情”を提示できる才能がある作家だ。この原作には、壮大なスケールのドラマの中に普遍的なラブ・ストーリーが描かれている。そこに惹かれたんだ」。
繊細な人物描写に定評のあるハルストレム監督らしく、キャラクターの描き方と俳優の演技には確固としたこだわりがある。「いつも可能な限りリアルな人間を描きたいと願っているし、ドキュメンタリーのように撮れたらいいなと考えているんだ。だから、大げさに演技したり、やり過ぎた芝居をする俳優と組むのは避けるようにしてる。いまだに強くインスパイアされるのは、ミロシュ・フォアマンの初期の作品だ。彼はリアルな人々の暮らしをしっかりと観察した上で表現をしていた。いまだに僕のアイドルだね」。
本作は、甘く切ないラブ・ストーリーを原作に持つ映画だが、ハルストレム監督は本作を「感傷的な作品にしたくなかった」という。「この映画をもっと商業的に、もっとセンチメンタルにつくることはできただろう。しかし、その要素はすでに原作にあるわけだから、僕はそれに対抗する気持ちで映画を作りたかった。僕が求めていたのはセンチメンタル(感傷的)ではなくセンチメント(心の動き)だ。それを誠実に描くことができて、アメリカでは商業的に成功を収めることができたのは嬉しかったよ」。
故郷スウェーデンでキャリアをスタートさせ、ハリウッドに渡った後も一貫して“良作”にこだわり続けてきたハルストレム監督。その活動に信頼を寄せる日本の映画ファンも多いが、ハルストレム監督もどうやら日本のファンに期待を寄せているようだ。「マーケットに対するプレッシャーがない、と言ったらウソになる。でも、私はいつも自分のやり方で映画を作ろうと頑固に言い聞かせてきた。この映画はアメリカでも成功したけど、細やかな感情の動きに敏感な日本の観客の方が、より作品を楽しんでくれるんじゃないかと思ってるんだ。そういう意味では日本の観客に期待しているし、早く観てもらいたいね」。
『親愛なるきみへ』
9月23日(金・祝)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
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