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鬼才・野田秀樹が“美輪明宏”をモチーフに描く新作舞台、NODA・MAP第18回公演『MIWA』の制作発表会見が8月22日、都内にて行われた。登壇者は野田のほか、出演の宮沢りえ、瑛太、井上真央、小出恵介、浦井健治、青木さやか、池田成志、古田新太。
これまでも歴史上の人物など、実在した人間を題材に作品を作ることがあった野田だが、“現在生きている人間”を作品にするのは初めてだという。その発想は「僕は昭和30年生まれなんですが、戦争…昭和20年を挟んだだけで、まったく自分の想像のつかない世界を体験している。戦前に生まれて生きたひとりの人の一生を書いてみたいなと思い、誰が舞台でビジュアル的に面白くなるかと考えたときに、真っ先に“美輪さん”と思った」と野田。その凄さは「化け物と称される人はいっぱいいるが、たいていはそのうちに「この程度か」となる。でも美輪さんは、バレない。ずっと化け物でいる」と語った。
会見では、美輪明宏本人からのビデオメッセージも披露。美輪は「(舞台化の話を聞いて)“またあのいたずら小僧が”と思いました。野田さんだったらめちゃくちゃに、デタラメにされても面白いんじゃないかしら。メチャクチャにしないとあの方は死ぬんじゃないかと思うんですね。ですから人命救助のためにOKしたの」とユーモアたっぷりに、だが自身もこの舞台化を楽しみにしている様子だった。
その美輪をモデルにした“MIWA”役は、宮沢りえが演じる。「最初にお話を聞いた時は、“あの美輪さんですか?”と単純に聞き返してしまいました。美輪さんは愛情の深い方だなと思いますし、表現することに100%責任を持っているのでカッコイイ。美輪さんという怪物を演じるにあたってのプランはゼロですが、心強いメンバーと野田さんを信じて、お稽古の中で見つけていきたい」と意気込みを話していた。
公演は、10月4日(金)から11月24日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、11月28日(木)から12月1日(日)まで大阪・シアターBRAVA!、12月6日(金)から8日(日)まで北九州芸術劇場 大ホールにて上演。チケットはいずれも8月24日(土)に一般発売を開始する。
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