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音月桂が宝塚退団後初のミュージカルに挑む
2014年05月02日 17時00分 [ミュージカル・ショー]
音月桂  撮影:源賀津己
音月桂  撮影:源賀津己

2012年の韓国ソウルでの初演時、小劇場発のオリジナル作品ながら『シカゴ』などの大型ミュージカルと並んで高い評価を得たミュージカル『ブラック メリーポピンズ』。“心理スリラーミュージカル”という新たなジャンルを打ち立てた本作の日本版が7月、スタッフ・キャスト共に頼もしい布陣で開幕する。中でも注目は、2012年12月に雪組トップスターとして宝塚歌劇団を退団後、これが初の舞台出演となる音月桂だ。男役から女優に転身後の昨年はドラマなどへの出演が続いた音月に、現在の心境と本作への想いを聞いた。

ミュージカル「ブラック メリーポピンズ」チケット情報

舞台は1930年代。心理学者グラチェン博士の屋敷で火事が起きるが、かろうじて博士の4人の養子――ハンス(小西遼生)、ヘルマン(上山竜司)、ヨナス(良知真次)、そしてアンナ(音月)は救助される。かれらを救った養育係のメリー(一路真輝)に賞賛が集まるものの、彼女は翌日に失踪。そのアリバイに不審な点があり、ついには容疑者となってしまう。それから12年後。それぞれ別の家庭の養子となっていた4人の子供たちのもとに、事件を担当したワルター刑事からグラチェン博士のものだという手帳が届くが…。

本作について「“ミュージカル”といいつつ、人間のダークな部分が見え隠れしているところに魅力を感じた」という音月。「リアルな人間像を演じることになるので、生半可な気持ちでは挑戦できない。だからこそやってみたいと思いました」と表情を引き締める。一方で「兄弟愛を織り込んだドラマチックなストーリーと美しい楽曲は、韓国製ミュージカルならでは。お話のテイストは暗めですけども、お客様には思いっきり楽しんでいただければ」と語った。

昨年は映像への進出が目立ち、舞台で男性と共演するのは今回が初めてとなる。宝塚時代は男役を極めただけに「ちゃんと“女性”になれているか不安で」と笑わせるが、「共演の男性陣は美しい上に気さくな人ばかり(笑)。宝塚ではリードする立場でしたが、今回は(宝塚の)大先輩の一路さんを始め共演の皆さんに色々お聞きして、しっかり学びたい」と目を輝かせる。歌・ダンス・芝居と三拍子そろった実力と、弾けるような明るさが音月の持ち味。「でも今回のアンナのように謎を秘めた、ひと筋縄ではいかない役も好きなんですよ。自分とはかけ離れた人間を演じる楽しみがあります」と音月は話す。映像の現場では「もっと作品世界に自然に入り込めるようになりたい」という願望が大きくなってきた、とも。女優・音月桂の新たな挑戦は、まだ始まったばかりだ。

公演は7月5日(土)から20日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて。チケットの一般発売は5月3日(土・祝)午前10時より。なお、チケットぴあではインターネット先行を5月2日(金)午後6時より受付。

取材・文 佐藤さくら

チケットぴあ

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