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劇団☆新感線でぶっとんだキャラを演じたかと思えば、シリアスなストレートプレイで骨太な演技を見せる。かと思えばユニット“StarS”でアイドル顔負けのキラキラオーラを振りまく。今、俳優・浦井健治が面白い。名だたる演出家の作品に次々と出演していく彼が、この夏、コメディ界の雄・福田雄一とタッグを組んで挑むのは、ブロードウェイ・ミュージカル[title of show]。浦井に、意気込みと見どころを訊いた。
最初にこの作品への出演動機を尋ねたところ「もともと福田監督の大ファンだったんです」と身を乗り出した。「『勇者ヨシヒコ』シリーズを、一視聴者として毎週欠かさず見ていました。そんな福田さんが劇団☆新感線の『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックV』を観て、僕の演じたシャルルを気に入ってくださった。それから友人のように接してくださるようになって。それで“何かやろう”ということになり、様々なタイミングも奇跡的に重なり、今に至ります」。この舞台に先行し、現在放映中のドラマ『新解釈・日本史』で福田組デビューを果たしている。「僕も気合いが入って、仕掛けまくりました。そうしたらこの前ラジオで、ムロツヨシさんとシソンヌの長谷川忍さんが“自由に役者にやらせる福田監督が、浦井健治には「普通にやって」ってダメ出しをした!”と話していたらしいです(笑)」。とめどなく溢れるエピソードに、心底、福田作品への出演を喜んでいる浦井の気持ちが透けて見える。
そしてこの夏登場する[title of show]は、無名の作家と作曲家が、ブロードウェイでのミュージカル上演を目指し作品を作り上げる過程を描く物語だ。「青春モノで、バックステージもので、ミュージカル愛に溢れている作品」と浦井は言う。ミュージカル史に残る有名作品も実名で登場するが、「それを面白いジョークにしているところもあったり。でも海外の上演作品は、観ていなかったらお客さんがツッコめないじゃないですか。今回そこを福田さんの切り口で、日本のお客さまが観てより面白いものに仕上げてくれると思います」と期待を語る。共演には柿澤勇人、玉置成実、佐藤仁美と、楽しみな顔ぶれが揃った。「僕らが演じるキャラクターも、福田さんなりの味付けがされる予定。…ということは、僕が演じる作家・ジェフは、ボケになると思います(笑)」。
「『勇者ヨシヒコ』を見ていても、「福田さん、どんだけミュージカル好きなの!?」っていうシーンがたくさんありましたし、そういう“ミュージカル愛”が福田さんにはある。そこも共鳴するところ。ミュージカルってこんなに素敵だねって、お客さんと一緒に笑いあえるハッピーな作品にしたいですね」。福田流のスパイスがかかったブロードウェイ・ミュージカルで、浦井が楽しげに躍動する舞台を、お楽しみに。
公演は8月1日(金)から11日(月)まで東京・シアタークリエにて。東京公演は5月17日(土)11:00から22日(木)11:00までインターネット先行抽選「プレリザーブ」を受付。その後愛知・大阪公演あり。
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