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『半落ち』の佐々部清監督が鹿児島で和菓子屋を営むとある家族の3日間を描いた『六月燈の三姉妹』のプレミア上映会が14日、都内で行われ、主演の吹石一恵、共演の徳永えり、吉田羊、出演と企画を兼ねた吉田聖志郎と、佐々部監督が登壇した。
本作は昨年の11月から南九州で先行公開され、4か月を超えるロングランヒットを記録。イタリアで15日まで開催中の「WA!Japan Film Festival」でもオープニングを飾り、好評を博し、31日(土)からは満を持しての全国公開となる。
ワケあり家族の、離婚調停中の次女を演じた吹石は「台本を読ませていただいたときは、なかなか大変な設定を背負った役だなと。現場に入る前は頭でっかちになっていたのですが、あっという間に家族の空気感が出来上がって。佐々部監督の導きのもと、画面に映ってないときでも家族でいることができました」と笑顔であいさつ。
次女役の徳永も「本読みのときに監督から『とにかく芝居をしないでくれ』と言われて、すっと気持ちが楽になったんです。鹿児島弁というむずかしさもありますし、大変だなぁと思っていたんですけど、そのひと言をいただいてから、自由にやっていいのかなと楽しく演じさせていただきました」と告白した。
劇中、三姉妹がお祭りで披露する歌のシーンに話が及ぶと、吹石は「歌って踊るシーンがあって、汗だくになって練習しました。あ、私だけか」と述懐。すかさず徳永が「はい、お姉ちゃんだけです」と反応。長女役の吉田は「結構、踊れてたよ。大丈夫」と慰めともいえる声を掛けていたが、「私とえりちゃんが個人練習してると『ぬけがけしないで!』って怒るんです」と明かし、すっかり打ち解けた様子を見せていた。
また「黒豚」とボランティアの方々の「炊き出し」という鹿児島での“美味しい思い出話”に火が付くと、徳永が「おいしかったですよね、監督」と言ってからしまった! という顔に。実は監督、クランクイン直前にノロウィルスにやられてしまったそうで、「鹿児島の思い出はおかゆと点滴です」とぼやいていた。
『六月燈の三姉妹』
5月31日(土)より全国ロードショー
取材・文・写真:望月ふみ
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