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AKB48の軌跡を赤裸々に追うドキュメンタリー映画シリーズ第4弾、『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』が現在公開中だ。国民的アイドルグループのメンバーとして激動の日々を送る彼女たちにとって、このシリーズは自分自身を見つめ直す貴重な機会になるという。高橋みなみ、島崎遥香、渡辺麻友、柏木由紀の4人に、本作について話を聞いた。
AKB48の活動を、撮影期間を区切って追う同シリーズは、彼女たちの葛藤や成長、本音や素顔を、イベントごとに最も効果的に記録した映像作品だ。シリーズ初の1年半にわたる活動に密着した今作では、NHK紅白歌合戦で突如発表となった大島優子の卒業や、公開直前の2014年6月の37thシングル選抜総選挙の舞台裏、そして、傷ついたメンバーが立ち上がる姿を通じてあの握手会現場での通り魔事件も描かれているが、メンバーにとってもファンにとってもまさしく激動の1年半だったといえるだろう。
前述の総選挙で悲願のセンターを獲得した渡辺は、裏側までさらけ出す、それがAKB48の映画だと言い、「見せなくてもいいんじゃないかなと思えることまで、あえて観せる。アイドルとしては、前代未聞だと思います。是非はもちろんあると思うけれど、一方で注目や関心を集めることも否定できないし、その結果として、わたしたちの今があると思います」と、同シリーズとともに歩いた時間も回想。また、柏木は「私は、カメラが回っていなくても喜怒哀楽をあまり出さないほうだから、とりわけドキュメンタリー映画では出番がないですね(笑)」と言いつつ、「でも映画を観ていると、メンバーの知らなかったことがわかるので毎回楽しみです」と、ストレートにメンバーを知るにはいい機会だという。
このシリーズが当人たちにとって、どういう意味を有するか――この抽象的な質問に島崎は、「……わからない」と言葉を濁したが、その理由を、総監督の高橋がこう代弁する。「激動の日々を送っているから、たった1年半でも目まぐるしく環境が変わります。自分たちが辿ってきた道を振り返っている余裕はないので、この映画を観ることがその代わりのような気がします。だから観ていて辛いこと、言葉が出てこないことも少なくないです」。
辛い気分になることはあるけれど、総括して一足先に次の未来へ歩を進めるため、同シリーズはある。荒療治に近いものがあるが、本人たちにとってもファンにとっても大切な時間なのだ。高橋は言う。「あの時があったから今があって、次に歩こうとしている自分たちがいる。振り返って観ると涙が出てしまうようなシーンもありますが、それらを含めたすべてがAKB48だと思っています」。
取材・撮影:鴇田崇
『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』
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