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大竹しのぶと宮沢りえが舞台初共演を果たす『火のようにさみしい姉がいて』が、いよいよ9月6日(土)より東京・Bunkamura シアターコクーンで開幕。初日に先がけて、演出の蜷川幸雄と主演の大竹しのぶ、宮沢りえが意気込みを語った。
『火のようにさみしい姉がいて』は1978年に初演された劇作家・清水邦夫の戯曲。ある俳優(段田安則)とその妻(宮沢)が20年ぶりに雪国の故郷に戻ってくる。仕事にも人生にも行き詰まった夫婦の“転地療養”らしいのだが、道を尋ねるために立ち寄った理髪店に、女主人(大竹)や得体の知れぬ客たちが現れて……という内容だ。
これまで清水の戯曲を数多く演出してきた蜷川だが、同作を演出するのは今回が初めて。蜷川は同作について「初めてやってみたら予想以上に面白い。大きな劇場で、細やかな心理がわかりやすく伝わるよう工夫をしていますし、役者さんに対しても、これまでの僕の要求とは少し角度の違うこともどんどん求めていっています。今回、「大竹しのぶ、宮沢りえの舞台初共演を怖いモノ見たさで引き受けた」、なんて冗談を言っていますが(笑)、役者さんたちも楽しそうだし、それを見ている僕も楽しいですよ」と作品のできに自信をのぞかせた。
また、大竹は「蜷川さんが作り出す清水邦夫さんの世界には不思議な魅力があり、よく拝見してきました。実際に清水作品を演じるのは今回が初めてなのですが、その言葉はとても美しく、でも、とても複雑です。現実と幻想の世界の境目を行ったり来たりしながら、ずっと探り続けていました。本当にお芝居が大好きで真面目なりえちゃんと、絶対的な信頼感がある段田さんやみんなと一緒に、いろいろと話し合いながら稽古をしてきました。まだまだ進化していくように頑張ります」とコメント。
一方宮沢は「大竹さんや段田さんをはじめ、大好きな俳優さんたちとご一緒できることが嬉しくて興奮の毎日です。でも、その分プレッシャーも大きくて、最初はとても緊張しました。それに、今まで演じたことがないタイプの役なので、自分の新たな引き出しを開くために、稽古中は悩んだりもがいたりして、蜷川さんからも愛あるゲキをたくさんいただきました。学ぶことや発見が多い濃密な稽古を通して得たものを、もっともっと深めていきたいですね 。皆さんにステキな舞台をお見せしたいと思ってます」と意気込みを寄せた。
舞台『火のようにさみしい姉がいて』は東京公演が9月6日(土)から9月30日(火)までシアターコクーン、大阪公演が10月5日(日)から13日(月・祝)までシアターBRAVA!で行なわれる。チケットは発売中。
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