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宮本亜門演出によるミュージカル『ウィズ〜オズの魔法使い〜』が2015年3月、再演の幕を開ける。2012年の初演同様、主人公ドロシー役はAKB48グループ・メンバーの中から公開オーディションにて選考。志望者108名による白熱の闘いを制したふたり、梅田彩佳(NMB48)と田野優花(AKB48)が、Wキャストでドロシーを演じることとなった。初演時のオーディションでは勧められるまま、軽い気持ちで受けたという梅田。「演技ってこんなに楽しいんだ!と思えた経験でした。落ちてから悔しさがこみ上げてきたので、再演のオーディションには競争心を燃やしてメチャクチャ必死に取り組みました」と、自信に満ちた笑顔で今回の選考への過程を振り返った。
「初演の舞台を観て、キラキラと輝いた世界に胸がいっぱいになった。逆にあのステージから客席を見たら、どんなふうに見えるんだろう!? あちら側からの景色を見てみたい!と強く思ったんです」
自身の中でミュージカル熱が沸き上がっていた頃、今春の舞台『IN THE HEIGHTS』に出演する機会を得たのも運の強さだ。「いざステージに立つとこんなにも大変なんだと実感しました。AKBで8年やってきたのに私、なんでできないんだろうって…。自分のダメダメ未熟さにヘコみ落ち込みましたが、舞台の世界に出たらこんなに日々、新しいことが広がってるんだ!、まだまだ学べる知れることがいっぱいある、という気持ちにもなりました」
実力不足の痛感をバネに換え、人一倍の努力を重ねて『ウィズ』再演オーディションに臨んだ。初演で最終選考に残ったことでシード扱いになり、一次選考はパス。でも自ら願い出て会場に足を運び、仲間たちの奮闘を目に焼き付けた。
「メンバーが亜門さんに何かひとこと言われただけで、どんどん変わっていく姿を見て、すごいな、人ってこんなに変われるんだ!と思った。最終選考での歌稽古の時に、亜門さんが歌詞の気持ちを丁寧に説明してくれただけで、もうキラキラした世界が見えて…。今はお稽古が楽しみでしょうがないです。何十個、何百個というヒントを亜門さんが与えてくれるくださる。それを学んでステージに立つことで、後輩たちにもつなげられると思うんです」
ドロシーに共感するのは「この道を行ったら絶対にいいことがある。確実なものがあるわけじゃないけど、そこを目指して頑張ってるんだ」という台詞。自身の姿が重なるという。「日々これをやってて意味があるのかな? メンバーがこんなに大勢いる中で私はちゃんと存在してるかな? そんなふうに道をぐにゃぐにゃ曲がりながらここまで来た感じです(笑)。でも一生懸命やれば何かがつかめる。必ず自分の糧になるのがわかるから」
愛らしい語り口からにじみ出るのは、ひたむきで聡明な横顔。結実の思いを胸に来春、梅田彩佳がきらめきの中心に立つ。公演は3月7(土)から22日(日)まで。チケットの一般発売は1月17日(土)より。チケットぴあではインターネット先行を12月26日(木)午前11時より実施。
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