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「観客として、おもしろいものが観たいんですよね。なんか、ドキっとしたいんですよ」。サラリと、しかし確かな意思を感じさせる瞳で語るオダギリジョー。常に野心的な姿勢を貫いてきたオダギリが出演を即決したのが、俳優と(ストップモーション撮影による)人形の“Wキャスト”で話題の3D映画『Present For You』だ。ひとりの登場人物を役者と人形が演じ、ワンシーンの中に人間と人形とが入り混じる摩訶不思議な世界を楽しんだオダギリから伝わってきたのは“モノづくり”へのこだわりだった。
「パイロット版の映像を見せていただいたとき、『The World of GOLDEN EGGS』の臺(だい)佳彦監督らしい挑戦的でクリエイティブな世界観がすでに出来上がっていたんです。その主演に僕を考えてくれたことがとても嬉しかった。すぐに、やりますと答えてましたね」と笑うオダギリ。
扮したのは、新橋にある怪しい健康食品販売会社で、ボス(夏八木勲)から送られてくる袋詰めの人間=プレゼントを処分する裏稼業を任された梶原役。「真面目に考えると、人形を使う意味もわからないし、ある種の馬鹿らしさもある(笑)。でもその馬鹿らしさが好きなんです。『時効警察』を一緒にやった三木聡監督の台本も馬鹿らしいんですよ、すごく。それを大人が一生懸命に作るっていうのが、すごく楽しいんですね。臺監督の世界には、エッジの効いた危険な感じのユーモアがあるし」。
制作にあたり、オダギリもかなりの意見を出した。「モノづくりに興味があるので、どうしても関わろうとしてしまうタイプ」だというオダギリにとって、それは本作に限ったことではない。「どんな作品であっても、監督たちと話す中で生まれるものが大事だと考えているし、そこでアイデアを出して表現することが自分の価値だと思っているんです」。あくまでも、モノづくりに携わる手段が役者という道に繋がっているというオダギリだが、そうした姿勢が、彼を特別な俳優にしている。オダギリのモノづくりへのアンテナの冴えは、本作でも健在だ。
『Present For You』
2月7日(土)新宿バルト9ほか全国3D公開
※取材・文・写真:望月ふみ
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