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少女漫画雑誌『花とゆめ』で連載中の『神様はじめました』(鈴木ジュリエッタ原作)の舞台『神様はじめました THE MUSICAL♪』が、3月21日、東京芸術劇場 プレイハウスで初日を迎えた。
本作は、2012年にアニメ化され、2013年にゲーム化、そして今年1月からアニメの第二期を放送している人気コミック。父親が夜逃げしたせいでホームレスになってしまった女子高生の桃園奈々生(寺島咲)が、ひょんなことから廃神社の主である土地神となる物語。社の神使であるイケメンの妖怪狐・巴衛(八神蓮)と共同生活を送りながら、土地神として成長し、愛を育んでいく。巴衛の他にも、奈々生と同じ高校に通うスーパーアイドルでカラス天狗の鞍馬(南圭介)や、別の神社の元神使で白蛇の瑞希(高崎翔太)らイケメン妖怪が登場する。
舞台は、神社や妖怪の世界観を反映するように和テイストのセットが組まれ、ドデカイ屏風を使った映像演出も見どころ。8年ぶりに舞台に挑戦する寺島は、明るくて前向きな奈々生を女子高生らしく元気にフレッシュに演じ、常にキラキラとした輝きを放っていた。上から目線で冷たい態度の巴衛を演じる八神は、端正なルックスとスラっとした立ち姿から発せられる男前な台詞で、観客を魅了。一方、自信家だけどちょっと抜けていて憎めない鞍馬を南はコミカルに演じ、物語のムードメーカーとして立ち回った。高崎は、冷静で理知的でありながらもキュートさを併せ持つ瑞希を演じ、観客をメロメロにした。
奈々生から巴衛を奪おうとする雷神・鳴神姫役の川上ジュリア(八坂沙織とWキャスト)は、高飛車でわがままな鳴神姫をこれでもかというくらいに憎たらしく好演。また、鬼婆を演じた平山佳延は、文字通りの怪演で会場を爆笑の渦に巻き込みながらも、妖怪たちを引き連れ、八神や南らと大立ち回りの殺陣で魅了した。劇中で歌われる楽曲は、主要キャストによるソロ楽曲もあり、ロックテイストなものからポップス、バラード、音頭まで、バラエティに富んだ歌とダイナミックなダンスで楽しませた。
舞台『神様はじめました THE MUSICAL♪』は、3月29日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスで上演。チケット発売中。また、3月24日(火)13:00公演終了後には鞍馬役の南と岸尾だいすけ(アニメ版声優)によるトークショー、3月27日(金)19:00公演終了後には桃園奈々生役の寺島と三森すずこ(アニメ版声優)によるトークショーが開催される。
取材・文 門宏
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