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原田眞人監督「この大傑作を皆さんの力で名作に…」
2015年05月16日 21時13分 [舞台挨拶]
(左から)武田真治、内山理名、戸田恵梨香、大泉洋、満島ひかり、キムラ緑子、原田眞人監督

日本映画界を代表する名匠・原田眞人監督が5月16日(土)に、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われた『駆込み女と駆出し男』の初日舞台あいさつに出席。「素晴らしいキャストとクルー、全員が大傑作を作ったと思っております。今後、この大傑作を皆さんの力で名作に育てていただければ。長い目で応援願います」と初の時代劇に強い自信を示した。

初日舞台挨拶その他の写真

江戸幕府公認の縁切寺に、さまざまな事情を抱えながら離縁を願う“駆込み女”たちと、その手助けをする“駆出し”の医者が、悲喜こもごもの離婚調停を繰り広げる人情時代劇。井上ひさしの時代小説「東慶寺花だより」を原案に、原田監督がメガホンをとった。

舞台あいさつには原田監督をはじめ、主演の大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、キムラ緑子、内山理名、武田真治が出席。苦労したシーンを問われると、「首をつられるシーンですね。監督の『カット』の掛け声が遅くて、スタントマンさんがいらっしゃるのに、僕自身がつられてしまって」(大泉)、「ひかりちゃんを背負って、石階段をかけあがるシーンで、足がガタついちゃって。でも監督のカットが遅くて…」(戸田)と同様の“クレーム”が原田監督に届く場面もあった。

これに対し、原田監督は「モニターを見ていると、いい表情をしているから、もっと膨らませたくなってしまう。こちらとしては『もう少しで主演賞!』と応援しているつもり」と釈明。すでに続編の構想もあるといい、「ちょうど映画のPRで大泉さんが出ていた番組をヒントに、江戸の学者たちに大泉さんが囲まれて、それが夢だと気づくシーンで始まる」と具体的なアイデアも披露していた。この日は現在、第68回カンヌ国際映画祭に出席中の樹木希林から、ビデオメッセージが届いた。

『駆込み女と駆出し男』
公開中

取材・文・写真:内田 涼

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