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谷村新司、全国ツアーと5年ぶり新作を語る
2015年05月26日 10時50分 [J-POP・ROCK]
谷村新司
谷村新司

谷村新司が5年ぶりのオリジナルアルバム『NIHON〜ハレバレ〜』を携え、8月1日(土)の兵庫・神戸国際会館まで全国11か所をまわるツアーをスタート。同作とツアーについてぴあのインタビューに答えた。

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アリス時代には年間平均200本を超えるコンサートツアーを行い、ソロになってからも国内はもとよりアジアやヨーロッパにまで出かけていってステージを披露してきた谷村にとって、ツアーに出かけること、歌を届ける旅を続けることそのものが彼自身の本質につながっていると話す。「旅をしているといつも家に帰って落ち着きたいな、と思うんです。そしてまた、家にいるとフッと旅に出たくなる。旅も家も離れてみて初めて気付くことがたくさんあります。日本を離れてみて見えてくる日本の文化や言葉の深さに感動することが増えてきました。日常から旅に出る、そして旅が空の下で日常を思う・・・これが自分の歌つくりの原点のような気がします。ひとつの場所で生き続ける“土の人”に憧れつつ旅を続けている“風の人”が自分なのかもしれませんね」

ニューアルバムは、12年前に中国の学生たちに音楽を教え始めた頃に尋ねられた「日本って、どんな国ですか?」という問いをきっかけに、自分なりの答えを求めて日本語の海を“旅”してきた成果をまとめた最初の作品だ。ただし、日本人がずっと大事にしてきた習わしや情緒を折り込みつつ、四季折々の風景を描き出しながら、往年のアメリカン・スタンダードにも通じるポップでエレガントなボーカル・アルバムに仕上がっていることも見逃せない。「アレンジの星勝さんとの音遊びというか、職人同士がお互い楽しみながら作ってる感じというか。例えば和太鼓の音がそのまま鳴ってることはなくて、最低でも4つ以上の音が重なってて、ちょっとアイリッシュな響きになってたり。そういうマニアックな楽しみ方もできる、いろいろな要素が詰め込まれているんだけど、でも軽快なポップ・アルバムに仕上がっていると思います」

同作を携えてのツアーもまた、当然のように見る者の気持ちを軽やかにし、新しい歓びに出会う“旅”へと誘う。谷村新司コンサートツアー2015 NIHON〜ハレバレ〜、チケットは発売中。

取材・文:兼田達矢

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