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躍動的なロック・サウンドが人気のピアノ・バンドWEAVER。ロンドン留学やベスト・アルバムのリリースを経て、音楽への思いを新たにしている3人に、10月24日(土)にオリックス劇場からはじまる“WEAVER HALL TOUR 2015”への思いを聞いた。
2014年に、半年間ロンドンへ留学した3人。バンド活動が止まってしまうことへの焦りもあったというが、杉本雄治(Piano&Vocal)は、「帰国後は、以前とは全然ちがった感覚で、音楽を楽しんでいるんです」と、たくさんの刺激を受けたと語る。そして奥野翔太(Bass)が続ける。「限られた時間で英語の勉強と、曲作りとの両立は難しかったですけどね。でも、“自分たちがどうしていきたいか”を考えて、それを行動に移す状況に身を投じることが、留学の目標のひとつでもあったので。得るべきものを得た時間でした」。
帰国後にはベスト・アルバムを引っ提げたツアーとライブハウス・ツアーを行ない、5月にはシングル「くちづけDiamond」をリリースした。このシングルでは、キャッチーで叙情的なピアノ・ロック・サウンドの肝を押さえつつ、音響的な遊びや、実験的なリズムも導入。WEAVERサウンドとして昇華した。「収録曲の「Time Piece」は、ロンドンで感じた、日本との時間や距離感をサウンドに落とし込んだ曲ですね。右と左のチャンネルでちがったポリリズムが流れていて、それが曲が終わる時にぴたりと重なることをイメージをしながら作ったんです。リスナーとの時間や距離が埋まって、僕たちの楽しい時間がはじまるんだよっていう思いが伝われば」(杉本)。
歌詞を手がける河邉徹(Drum)も、「柔軟性の変化なのか、WEAVERというバンドが、いろんなことが歌えるようになってきているんですよね。「くちづけDiamond」も今までとはちがったキャラクターだし、以前ならこれは今のWEAVERでは歌えないなと思った歌詞も、こんな表現しても面白そうだなって広がってきた」と言う。
バンドとしてグッとアクセルを踏み込んで加速しているところで行なう、ホールツアー“WEAVER HALLTOUR 2015”。試みのあるライブになるのはまちがいない。 「今、僕らが見せたい世界観がホールという大きな場所にフィットするんです。最近のライブでは、2曲を混ぜたマッシュアップをやってみたり、3人でピアノを連弾したりと、他のバンドがやらないこともやっているんです。楽しんでもらう自信がありますね」(杉本)
ツアーは10月24日(土)のオリックス劇場から、11月28日(土)のNHKホールまで、全国10カ所10公演で開催。チケットの一般発売は8月29日(土)より。なお、一般発売に先がけて、オフィシャル先行を実施中。受付は7月9日(木)午前11時まで。
取材・文:吉羽 さおり
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