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2016年1月末から上演されるNODA・MAP第20回公演のタイトルは『逆鱗』。魚や水族館が登場する“人魚”をモチーフにした新作だ。「すごく楽しみで、ドキドキします」と話すのは、NODA・MAPへの2度目の参戦となる瑛太。「どんな話になって、それを読んで自分はどんな気持ちになるのか? これは絶対に楽しくなるだろうなという顔ぶれですし、まずは稽古で自分から出てきたものをどんどんぶつけていきたいです」
美輪明宏の半生を題材にした前作『MIWA』(2013年)では、どこか孤独が漂う颯爽とした佇まいで、主人公の“思い人”たちを好演した瑛太。全公演が終わった後、「胸にぽっかり穴が開いたような気持ちになってしまった」という。
「野田さんには“目一杯エネルギーを放出する日々がいきなり終わったら、そんな気持ちにもなるよ。毎日顔を合わせていた人たちに会えなくなったことが寂しいんだね”と言われました。確かに、ここまで長い公演を経験したのは初めでしたからね。なるほど、そういうことかと納得しました」
その言葉には、「すごいですよね、野田さんて。話を聞いていると、この人は答えを何でも知っているんじゃないか? と思えてくるし、それでいて、どこか子どもっぽい部分を感じる瞬間も好きです」と話す野田への全幅の信頼と、舞台への思いが滲んでいる。
「自分の芝居に満足したことはないんですが、舞台では演じることの醍醐味を実感できる。毎回、全身全霊でお芝居をぶつけていける感覚、出し切れる感覚が、僕はすごく好きなんです。もちろん不安や恐怖もすごくあって、『MIWA』でも毎回、舞台袖でズボンのチャックが開いてないか何度も確認してました。緊張すると、なぜかそうする癖があるんですよね(苦笑)」
今回の自身の課題のひとつは体調管理だという。「実は僕、『MIWA』のときに太ったんです。たくさん体を動かして汗をかくと、お酒も食べ物もおいしく感じるから、つい食が進んじゃって(笑)。特に地方公演はおいしいものがたくさんあって、時間がちょっと空くとみんなで出かけちゃったりするので、気をつけなきゃと思ってます。僕が“逆鱗”という言葉から勝手に想像しているのは、爆発的な感情や死んでしまうんじゃないかというくらいの危うさ。お芝居が固まっていって形で芝居をすることがないように、消耗したエネルギーを回復する時間をちゃんと確保しつつ、全ステージ新鮮な気持ちで心をしっかり動かして演じたいと思っています」
公演は2016年1月29日(金)から3月13日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、大阪、福岡でも公演。チケットの一般発売は12月12日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行も受付中。
取材・文/岡ア 香
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