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ヤングマガジンで連載され、過激な描写と緊迫のストーリー展開が話題を呼んだ巴亮介原作のサイコスリラー漫画『ミュージアム』が、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督、小栗旬主演で映画化されることが発表された。小栗は連続殺人犯を追う警視庁捜査一課の刑事・沢村を演じる。
本作は、カエルのマスクを被り猟奇殺人を繰り返す“悪魔のアーティスト・カエル男”の残忍な殺人と、カエル男を追う刑事・沢村の姿を描く戦慄のスリラー。雨の日にだけ次々と発生する殺人事件。現場に残された“ドッグフードの刑”“母の痛みを知りましょうの刑”といった謎のメモなどから、沢村は連続殺人の関連性に気づくが、次のターゲットに沢村の妻と子どもがリストアップされていた。犯人が着々と殺害の準備を進めていく中、沢村も男を追い詰めていくが、それはカエル男によって仕組まれた罠で、沢村はさらなる絶望的な状況に追い込まれていく。果たして妻子の命を救うことはできるのか?
残虐な殺人事件を描いた原作に、小栗は「漫画を読みきった時、本当に嫌な気持ちになりました。しかし、昨今このような理解し難い事件が起こり、遠い現実ではない気がします」とコメント。大友監督も「こんなに得体の知れない怖さを感じる漫画は初めて読みました。まったく思いもよらないところから、不意に顔の見えない何かが襲い掛かってくる。今まで蓄積してきたものが、一瞬にして台無しにされてしまう。現代社会に巣食う、誰もが共有するそんな漠とした不安を、原作はヒリヒリ、ジリジリと炙り出しています」と語る。
そして映画化するにあたって、妻子の命を狙われ、追い込まれていく難役に挑む小栗は、「なぜ、これを今突きつけるのか、どのように届けるべきなのか。初めて参加させてもらう大友監督のもと、共に探せたらと思っています。皆さんと一緒に考えられる作品になればと全力で演じさせていただきます」。大友監督は、「同時代性あふれるこの素材をどう料理するのか。もっとも仕事をしてみたかった俳優のひとり、小栗旬君と共に、大きく深く呼吸をしながら取り組みたいと思います」と熱い意気込みを語っている。
本作は現在撮影中で、ワーナー・ブラザースの配給で2016年に全国で公開される。『ミュージアム』2016年全国ロードショー
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