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注目の若きふたりが、アクション現代劇に挑む。1988〜90年にかけて「少年ジャンプ」で連載された『闇狩人』の舞台版がそれだ。悪いヤツらを成敗していく原作は、当時、“現代版・仕事人”として話題になった。主人公の間武士を演じる高杉真宙と、同じく闇狩人のひとり・我竜京介に扮する横浜流星に話を聞いた。
原作が連載されていた頃には生まれていなかった19歳の高杉と横浜。それでもふたりは、この物語に引き込まれたという。「面白いなと思ったのは、闇狩人の人たちが葛藤を抱えているところ。悪を消すといっても人を殺しているわけですし、これが絶対的な正義だとは思ってないんですね。だから僕も、ひとりの葛藤を持った人間として、演じていけたらなと思っています」(高杉)。「僕はまず、闇のヒーローというのに惹かれました。しかも武器が、僕はけん玉で、真宙は定規というのが衝撃的で(笑)。これをどう舞台で見せていくのか、僕自身も楽しみにしてるんです」(横浜)。
高杉が『仮面ライダー鎧武/ガイム』に、横浜が『烈車戦隊トッキュウジャー』にと、同時期にいわゆる特撮モノに出演していたことをきっかけに、交流を深めてきたふたり。しっかりと共演するのはこれが初めてとあって、お互いがどんな芝居を見せるかにも興味津々だ。「よく知ってる間柄だからこそ、照れもあるんですけど(笑)。でも、普段はまっすぐな流星が、ナルシストで自分が世界一だと思っている唯我独尊的な役柄をどう演じるのか楽しみです」(高杉)「真宙は作って出せないような独特なものを持っているので、すごく尊敬してるんです。今回真宙が演じるのは、普段は冴えないけど闇狩人になった途端凄腕になるっていう二面性のある人物なんですけど、その切替えが楽しみですね」(横浜)。
アクションについては、共に謙虚だ。しかし、高杉は『里見八犬伝』の初演と再演で殺陣を特訓。横浜は、中学3年生のときに極真空手の世界大会で優勝した経歴を持つ。また、高杉はダブル主演を、横浜も主演を、すでに舞台で経験しているとあって頼もしい。「僕も主演のときは周りの人に支えられたので、真宙には自分の思う道をまっすぐ突き進んでもらって、僕たちが支えたい」(横浜)。「まだまだですけど、みんなを引っ張れる人間になるという心意気で頑張りたいと思います」(高杉)。勧善懲悪の物語の痛快さはもちろんのこと、がむしゃらに頑張るふたりの姿も、きっと心に刻まれることだろう。
公演は5月13日(金)〜22日(日)の天王洲銀河劇場での東京公演を皮切りに、5月28日(土)に北九州芸術劇場大ホール、6月11日(土)・12日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演する。チケットぴあでは2月5日(金)より抽選先行プレリザーブの受付を開始する。
取材・文:大内弓子
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