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梶尾真治の人気小説『クロノス・ジョウンターの伝説』(徳間書店刊)を舞台化したキャラメルボックスのタイムトラベルストーリー “クロノス・シリーズ”の最新公演が、「キャラメルボックス 2016ダブルチャレンジ」と銘打ち、2月・3月に大阪・東京で上演される。
ダブルチャレンジとは2時間の物語を同一キャストにて2作同期間に上演する企画で、劇団史上初の試み。今回の2演目には、初演時に上川隆也主演作として上演された『きみがいた時間 ぼくのいく時間』及び、同じく“クロノス・シリーズ”を原案とした劇団主宰・成井豊渾身の書き下ろし最新作『フォーゲット・ミー・ノット』が選ばれた。両作には39年前の過去へ跳ぶことが出来るタイムマシン「クロノス・スパイラル」が登場する。それぞれの主人公がどのような想いを抱えて過去へと跳ぶのか……。今公演の出演者、西川浩幸、阿部丈二、筒井俊作の3名に作品へ寄せる胸の内を訊いた。
8年ぶりの再演となる『きみがいた時間 ぼくのいく時間』にて主人公・秋沢里志を演じる阿部丈二は「秋沢が常に中心にいるお話なので、それに対する責任感はあります。と同時に、今の僕達が再演する意味や価値を必ずどこかに含ませないといけないので、基本的には初演ありきですが、その中に自分がやる意味を探していこうと考えています。初演をなぞる気は全くありません」と力強く語る。
また、クロノス・シリーズ最新作にしてシリーズ史上重要な位置付けとなる『フォーゲット・ミー・ノット』にて主人公・春山恵太を演じる筒井俊作は「恵太は過去へ辿り着いた瞬間に記憶喪失になってしまうんです」と、この役へのアプローチの難しさを吐露し、その上で「稽古場で助け船を出してくれる仲間達に感謝しつつ、毎日奮闘しています」と告白。すると、西川浩幸は「新しい筒井俊作が見られる絶好のチャンス」と後輩を鼓舞しながらも、「成井の今やりたいことが凝縮されている脚本なので、自分達もより理解を深めていきたい」とベテランらしい言葉を口にした。
SFドラマの高揚感とヒューマンドラマの熱量をミックスさせた独自の世界観が人気のクロノス・シリーズ。「シリーズ史上重要な位置付け」という言葉の意味は、是非劇場で体感して欲しい。
キャラメルボックス 2016ダブルチャレンジ [クロノス・ジョウンターの伝説]『きみがいた時間 僕のいく時間』『フォーゲット・ミー・ノット』は2月20日(土)から24日(水)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて、3月11日(金)から27日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。チケットは発売中。
取材・文:園田喬し
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