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3月に公演をひかえた『ジキル&ハイド』。その公開稽古が都内で開かれ、応募総数2000名という倍率をくぐりぬけた50名のミュージカルファンが招かれた。
世界的大ヒット作品である本作は、日本でも2001年の初演以来、定期的に上演されているミュージカル。前回の2012年公演では、鹿賀丈史が演じてきた主役・ジキル博士&ハイド氏を石丸幹二が継承。ハイドに翻弄される妖艶な娼婦ルーシー役に濱田めぐみ、ジキルの婚約者で彼を一途に愛するエマ役に笹本玲奈が抜擢され、新たな一歩を踏み出した。今作でも同じ3人が役を務める。
公開稽古では、まず演出の山田和也が登場。稽古場には4年前の本番用セットがそのまま組まれており、山田は「実寸で稽古できるのは贅沢なこと」と紹介しながら、実際にセットを動かして見せるなどして観客を驚かせた。さらに、『ジキル&ハイド』という作品について「多面的な要素を持った作品だなと思っています。ラブストーリーでもあり、ゴシックホラーでもあり、人間ドラマでもあり、友情ものでもある。華やかなエンターテインメントでもあるし、哲学的なストーリーでもあるし、文明批評でもある。そういうさまざまな要素がひとつの作品の中にバラバラになって入っているのが魅力だと感じるんですね。それをミュージカルでやっているのがすごく特徴的で、この作品ならではだなって思うんです。キャストのみなさんにはパワー、エネルギー、テクニックが要求される作品です。1曲やるとみんなヘロヘロになりますから、そこを見て、どれだけみんなが命を削ってやってるか観ていただければ」と話した。
曲は『嘘の仮面』、『その目に』、『時が来た』の3曲を披露。『嘘の仮面』は、多くのキャストが参加するダイナミックなナンバー。『その目に』はルーシー役の濱田とエマ役の笹本のデュエットナンバー。3曲目『時が来た』は本作を代表する楽曲であり、石丸のソロ曲。抜群の歌声やダンスに観客は大興奮だった。
最後にキャストたちから挨拶があり、石丸は「その都度、新しいものをやろうとスタッフ、俳優みんなが思いを持っている稽古です。以前にご覧になったことがある方もきっとそれとは違う2016年版が出てくると思いますので、楽しみにしていてください」と話した。
『ジキル&ハイド』は3月5日(土)から20日(日)まで東京国際フォーラム、3月25日(金)から27日(日)まで大阪、4月8日(金)から10日(日)まで愛知にて上演。
取材・文:中川實穗
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