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ミュージカル『ジキル&ハイド』が、3月5日に東京で開幕した。本作は2012年の公演以来、4年ぶりの再演。12年版では、初演から鹿賀丈史が演じてきた主役・ジキルとハイドを石丸幹二が継承し、新バージョンとしてスタート。ハイドに翻弄される娼婦ルーシーの濱田めぐみ、ジキルの婚約者エマの笹本玲奈も引き続き出演する。
物語は、医師であるジキル博士(石丸)が長年研究してきた「人間の善と悪を分離する薬」の完成まであと一歩というところで、最高理事会から人体実験を否決され、研究の中止を余儀なくされることから始まる。エマ(笹本)との婚約パーティーの晩に、失意に沈むジキルを友人のアターソン(石川禅)がパブに連れ出し、そこで出会った娼婦ルーシー(濱田)との会話から“自分の身体で試す”という方法を思いつく。その日を境に理事会のメンバーが惨殺される事件が次々と起きる――。
初日の囲み取材で、石丸は「4年、あっという間に経ったなと思っています。稽古場でメンバーがお互いの4年間の変化を味わえて、そこから生まれた化学反応を今回新たに生み出せるんじゃないかと思っています」。濱田は「お客様もこの4年間、それぞれの生活をなさってまた劇場に戻ってきたときに、どういう気持ちでこのスリリングで情熱的な舞台を観ていただけるのかなってワクワクしています」。笹本は「再演なんですけど、なにか新作を作っているような、すごく新鮮な気持ちで今回取り組むことができたので、初日の幕が開くのをすごく楽しみにしています」と期待を語った。
また、ひとりの人間の光と影を演じる石丸は「今回、ジキルとハイドのキャラクターの出し方、わけ方のようなものを前回と少し変えてみたいなと思いまして、より人間臭い、そして観る方が自分の中にもハイドがいるかもと思ってくれるようなそんなキャラクターづくりをしました」と話した。具体的な変化を「ハイドになって皆さんを痛めつけるときは喜びの中でやってます(笑)」と話すと、痛めつけられる側の濱田は「けっこうな塩梅で。今回のハイドさんはさくさくと痛めつける…」と笑い、コンビネーションのよさを感じさせた。
また、今作ではオーケストラピットが登場。ダイレクトで迫力のある音が楽しめる舞台となっている。
ミュージカル『ジキル&ハイド』は3月20日(日)まで東京国際フォーラムにて。その後、3月25日(金)から27日(日)まで大阪、4月8日(金)〜10日(日)愛知を巡演。
取材・文:中川實穗
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