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米俳優のレオナルド・ディカプリオが来日を果たし3月23日に、都内で主演作『レヴェナント:蘇えりし者』(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)の記者会見を行った。同作で第88回アカデミー賞主演男優賞を獲得し、“5度目の正直”で悲願を達成。来日は約2年ぶり10度目で、オスカー受賞後は初めてとなる。
会見にはスチール250人、記者150人、TVカメラ50台、総勢500人ものマスコミが駆けつけ、注目度の高さを証明。記者からオスカー後の心境の変化を問われると、「受賞はありがたいが、目的ではない。これからも変わらず、俳優としての夢や理想を追求し、優れた作品に参加し続けたい」と真摯にコメント。その上で「この映画は、永遠に残る芸術作品。撮影というよりは、壮大な旅に出かけた感覚があり、過酷だった分、チャレンジした自分を誇りに思う」と胸を張った。
西部開拓時代の厳しい荒野を舞台に、熊にノドを裂かれて瀕死の重傷を負い、さらに仲間の裏切りによって愛する息子まで奪われたハンター、ヒュー・グラスが、死の淵から“蘇って”復讐を果たすため、壮絶なサバイバルを繰り広げる。ほとんどセリフを発せず、多くのスタントも自らこなす体当たりの熱演が高く評価された。
また、ディカプリオの主演男優賞受賞に加えて、イニャリトゥ監督が史上3人目となる2年連続の監督賞、エマニュエル・ルベツキが3年連続の撮影賞に輝いた本作。「以前からイニャリトゥ監督の大ファンだったから、どんなに過酷な現場だろうと、オファーを断る理由はなかった。自然光のみでの撮影も画期的だし、ロケできる時間が限られている分、いざ本番が始まるとアドレナリンが出たよ」とクリエーターの情熱に敬意を示した。
「監督と一番時間をかけて話し合ったのは、この作品が人間と自然の関わりを描いているという点。豊かな自然や伝統的な文化が、資本主義によって失われる事態は、今も世界中で起こっているからね」とも語り、自身が熱心に取り組む環境保護活動の重要性を訴える場面もあった。
『レヴェナント:蘇えりし者』
4月22日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
取材・文・写真:内田 涼
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