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村上龍の同名小説を初めて舞台化した『コインロッカー・ベイビーズ』が、6月4日(土)より東京・赤坂ACTシアターで上演される。
橋本良亮と河合郁人(共にA.B.C-Z)がW主演を務め、昆 夏美、シルビア・グラブら実力派が顔を揃えるこの舞台。河合演じるキクを愛する少女・アネモネを演じる昆、橋本演じるハシの子を宿す二ヴァを演じるシルビア、脚本・演出の木村信司に話を聞いた。
長きにわたり宝塚歌劇団の脚本・演出を務める木村が2001年からあたためていた本作。数年前、原作者・村上龍のもとに届き「ぜひやってほしい」と実現に至った。上演の予定のなかった本作はなぜ書かれたのか。「私は宝塚歌劇団の『清く 正しく 美しく』という教えのもとにずっと(脚本を)書いてきている。宝塚歌劇団のことをとても愛しているんですけれども、2001年の当時、宝塚歌劇団では絶対にできない脚本を書きたい、書けるんだろうかと思った。それでチャレンジとして宝塚歌劇団から一番遠い作品を書いてみるか、と。自分に対する挑戦でしたね」(木村)
主演のふたりについて、木村は「楽しみですね。(製作発表会見でふたりに)キスしてもらったことで伝わったのは、本物の“命がけ”。『なんでもやります』っていう気迫がないとあんなこと笑ってでもできないわけで。それはまずすごくありがたいものとして受け止めた」。
河合とのキスシーンがある昆。お互い人見知りだが「(河合と)なかなか目が合わない(笑)。でも人見知りって聞いて安心しました。一番向き合う相手なので、少しずつ、河合くんと私の関係性のように、キクとアネモネの関係性を作っていければいいなと思います」。
不安定なハシ(橋本)と向き合い包み込む役柄のシルビアは「(橋本が)始まる前からちゃんとこっちを向いてくれている感覚があるので、やりやすいです。好きになることがたぶん簡単だと思う。そこで母性を込めて彼を無償で愛することは浮かびますね」。
「誠心誠意、命がけにならなかったらバチが当たる」と話す木村に、キャスト陣も「木村さんをはじめとする私たちの熱い想いで劇場を埋め尽くすことができたら」(昆)、「熱い想い、期待を裏切らないように取り組みたい。世界初演ですから!」(シルビア)と応える。流れる熱い空気に、必ずや面白い作品になると感じた。
舞台『コインロッカー・ベイビーズ』は6月19日(日)まで、東京・赤坂ACTシアターで上演。その後、福岡、広島、大阪を巡演。
取材・文:中川實穗
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