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陳内将と三津谷亮がキャラメルボックス史上“もっとも過酷な主役”に挑戦
2016年05月18日 17時25分 [演劇]
左から、岡田達也、陳内将、三津谷亮、大内厚雄 撮影:山本祐之
左から、岡田達也、陳内将、三津谷亮、大内厚雄 撮影:山本祐之

キャラメルボックスの『また逢おうと竜馬は言った』が、5月28日(土)より東京・サンシャイン劇場で開幕する。今作は1992年の初演以来、過去4度上演された劇団の代表作。乗物にめっぽう弱いツアーコンダクター岡本が、憧れの坂本竜馬の力を借りて奔走する物語で、今回はBlackとWhiteの2バージョンで上演する。配役は、岡本を俳優集団D-BOYSの陳内将(Black)と三津谷亮(White)、竜馬を岡田達也(Black)と大内厚雄(White)がそれぞれ演じる。岡田と大内は2010年の再演時からの続投。5月某日、稽古場を訪れ4人に話しを聞いた。

キャラメルボックス『また逢おうと竜馬は言った』チケット情報

稽古も中盤に差し掛かり、4人は和気藹々とした空気。岡田と陳内はこの1年半で4度共演しているだけあって、互いに信頼しあっている様子。Black組の岡田が「作品は体に染みついているけれど、相手役が違うことで新鮮な面白さがありますね」と話すと「岡田さんは僕がやりたいことをやらせてくれるので、安心してぶつかれます」という陳内。

一方、White組の大内は「三津谷くんは何をやり出すかわからないところがある。別次元に生きる人。お互い自由にやって、新しいものをつくっています」と笑うと、三津谷が「岡田さんと陳内くんが技術点の高いチームだとしたら、僕たちは芸術点で勝負します! 4回転半を目指します」と宣言。すかさず大内が「それ、転ぶ可能性もあるってことだろ?」というと「はい!」と三津谷が元気よく答え、爆笑を誘った。

陳内・三津谷のふたりが演じる岡本は演出の成井豊曰く「キャラメルボックス史上最も過酷な主役」。ノンストップで舞台上をかけ回り、殺陣もこなす。三津谷が「本番前に死ぬんじゃないかと思うくらいハードです!」というと、陳内が「でもその『しんどかったね』という気持ちを共有できるのが、ダブルキャストの良さだと思います」とまとめる。

岡本役のふたりを見守る岡田、大内もキャリアを重ね、作品に対する視点が変わってきているようだ。「若い頃はダブルキャストのもうひとりに負けないぞ! というライバル心が一番にあったけれど、大内も僕も今は全体を俯瞰して見て、どうしたらもっとこの作品自体が面白くなるかということを考えています」と岡田が語ると、大内は「この作品の中で僕は三津谷くんと、岡田さんは陳内くんとお互いに成長して、『じゃあお別れやな、また逢おう』ときちんと別れられたらいいなと思います」と本番に期待を込めた。

公演は5月28日(土)から6月12日(日)まで東京・サンシャイン劇場、6月16日(木) から20日(月)まで兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演。チケット発売中。

取材・文/釣木文恵

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