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『凶悪』の白石和彌監督と綾野剛がタッグを組む映画『日本で一番悪い奴ら』が、第15回ニューヨーク・アジア映画祭のオープニング作品に決定し、主演の綾野が同映画祭のライジング・スター賞を受賞することが発表になった。白石監督と綾野は、ニューヨークのリンカーン・センターで行われる同映画祭に参加する予定だ。
ニューヨーク・アジア映画祭は、リンカーン・センター映画協会とSubway Cinemaが主催する北米有数のアジア映画祭で、現地時間6月22日(水)から7月9日(土)まで開催される。白石監督はオープニング上映に、綾野は授賞式に参加する予定だという。
ライジング・スター賞は、これからの世界的な活躍を期待する俳優に贈られる賞で、日本からは過去に、2011年に山田孝之、2012年に長澤まさみ、2014年に二階堂ふみ、2015年に染谷将太らが受賞している。
『日本で一番悪い奴ら』は、実際の事件を基に、警察官でありながら、仲間たちとあらゆる悪事に手を染めていく主人公の姿を描いたクライム・エンタテインメント。本作で綾野は“正義の味方、悪を絶つ”の信念をもちながらも、警察によるやらせ逮捕やおとり捜査、拳銃購入や覚せい剤密輸など、あらゆる悪事に加担していく北海道警察の刑事・諸星要一の26年間を演じている。
同映画祭のディレクター、サミュエル・ジャミエール氏は「綾野さんの妥協のない演技が、本年のライジング・スター賞の授賞の決め手」と説明。「綾野さんがこれまで演じてきたすべての役柄に、自制と無謀が共存した今作が加わることで、彼のキャリアが完成したといえます」とコメントし、本作を「組織的権力の中心にはびこる腐敗を妥協することなく描写した壮絶な主人公の半生は、深作欣二の『仁義なき戦い』のような往年の傑作を想起させます」と絶賛。「このような生々しいエネルギーをスクリーンに呼び戻してくれる作品と俳優を発見できたことにワクワクする気持ちが止まりません」と語っている。
『日本で一番悪い奴ら』
6月25日(土) 全国ロードショー
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