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ライアン・レイノルズが、見事に返り咲いた。『People』誌から“最もセクシーな男”に選ばれ、大型予算をかけた『グリーン・ランタン』にも主演した彼だが、ここ3年ほどヒットに恵まれず、キャリアは低迷していた。しかし、彼が14年を費やした情熱の作品『デッドプール』は、R指定映画で史上最高の成績を上げる大ヒットに。コミックファンだけでなく、批評家からの評判も上々だ。
「プロとして25年ほど演技をしてくる中で、時間がかかったおかげでかえって良かったということもあるのだと学んできた。その間も、希望を捨てずにがんばり続けるんだ。デッドプール以上に自分に向いている役はないと、僕にはわかっていた。俳優はみんな、自分を定義するひとつの役を持っているもの。人によってはマクベスだったり、ハムレットだったりするが、僕の場合はデッドプールだったのさ」
レイノルズは2009年の『ウルヴァリン』にもこの役で出演しているが、今回のデッドプールはかなり違う。口も行儀も悪い彼が、過激なジョークを自由に言えるよう、レイノルズらは、最初からR指定にすると決めた。そのせいで、5800万ドルという、このジャンルにしてはかなり低い予算しかもらえていない。比較のために例に出すと、『バットマンvsスーパーマン』の予算は2億5000万ドルだ。
「それでも、1億ドルくらいかけたみたいな映画になったことを誇りに思う。この映画は、良いお手本になると思うよ。映画に2億ドルとかかける必要はない。そういう映画に僕も1度だけ出たけれど、良いものにならなかったしね。予算が少ないせいで、撮影日数はすごく限られた。出したかった悪役を、何人かあきらめたりもしている。Xメンも、使えなかった。おかげでXメンをジョークのネタにできたんだけど」
それらのジョークのいくつかは、Xメンを良く知らない人にはピンとこないかもしれない。それでも十分楽しめるのが、この映画だ。「すぐにわからないジョークがあるのは、むしろ良いこと。もう1回見ようと思ってくれるからさ。7回も劇場に観に行ったという人にも会ったよ。まるで『タイタニック』の時みたいだ」
続編も、もう動き出している。「次は14年もかからないよ。ファンが待っているし、何よりも、そんなことをしたら僕が年を取ってしまうからね(笑)」
『デッドプール』
6月1日(水) TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
取材・文:猿渡由紀
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