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注目の加藤和樹、中村勘九郎と『真田十勇士』で大暴れ!
2016年06月21日 11時04分 [演劇]
加藤和樹
加藤和樹 撮影:森好弘

NHK大河ドラマ「真田丸」の人気と共に“真田イヤー”と言われる今年、あの超大作『真田十勇士』が帰ってくる。2014年、“大坂の陣”400年に製作された、主演・中村勘九郎、演出・堤幸彦のスペクタクル時代劇だ。今回は7月に小説が出版、9月には映画が全国公開、そして舞台が関西で10月に上演されるというスペシャルプロジェクトで再登場。

舞台「真田十勇士」チケット情報

忍びの里を抜けた猿飛佐助が真田幸村と出会い、世間で噂の英雄と実像との違いに悩む彼に「嘘も突き通せば真実になる!」と押しかけ臣下に。かつての忍びの仲間・霧隠才蔵ら十勇士を集め、幸村を本物の天下の名将に仕立て上げることに…。脚本は演劇界の重鎮・マキノノゾミ。壮大な世界観と厚みのある人間ドラマに豪華キャストを配し、堤のド派手な演出で痛快娯楽アクション時代劇を作り上げた。今回は、主演の勘九郎、幸村の加藤雅也ら継続メンバーに、篠田麻里子、浅野ゆう子、山口馬木也らが新たに参加する。
前作と映画で槍の使い手・由利鎌之助役だった加藤和樹は、今回の舞台では、前回松坂桃李が演じた霧隠才蔵役で出演。ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』大阪公演で主演中の加藤に話を聞いた。

「再演と聞いて、同じ由利鎌之助だと思っていたのに、『才蔵で』と言われて『えっ!? いやいや、それは…』って。びっくりでした、ほんとに(笑)」。堤や勘九郎の期待を背負い「勘九郎さんの相棒を務めるわけですから、必死で喰らいついていきます。そして、桃李くんの意志でもある、見ていて惚れ惚れするような才蔵を。桃李くんの才蔵を楽しみにしていた人たちにも、僕で良かったと言われる才蔵を作り上げたいですね」と意気込む。

作品は、プロジェクションマッピングを効果的に用いるなど、エンターテインメントを駆使した堤の演出も話題だ。忍者ならではの奇想天外なアクションの中、加藤はフライングにも初挑戦。「高いところは大好きです(笑)。アクションもカッコ良くキメたい」。また、佐助と才蔵の幼馴染の女忍び・火垂(ほたる)との愛も描かれる。火垂には、グループ卒業後初舞台となる篠田麻里子。「惚れられつつ、命を狙われつつ…ちょっと危険な関係の中での愛情関係も見えたらいいなと」。

中でも最大の見どころは合戦シーン。「夏の陣は、もうずうっと走りっぱなしで。手に汗握る壮絶な立ち回りが生で観られます。初演を観た人も初めて観る人も、絶対に笑って泣ける作品。今回、同じ作品を映画と舞台で同時期に観られるって、贅沢ですよね。お客さんの期待度も上がってる分、その期待をもっといい意味で裏切るようなものにしなきゃいけないと思っています」。アーティストデビュー10周年の加藤に、大きな挑戦が待っている。

公演は、9月11日(日)から10月3日(月)まで東京・新国立劇場 中劇場、10月8日(土)から10日(月・祝)まで神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 ホール、10月14日(金)から23日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールにて上演。チケットは発売中。

取材・文:高橋晴代

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