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大ヒット中のディズニー/ピクサー最新作『ファインディング・ドリー』は、忘れんぼうのドリーが自身の過去を探して大冒険を繰り広げる作品だが、ドリーたちが暮らす“海”ではなく“人間の世界”が物語の中で重要な役割を果たしている。
アンドリュー・スタントン監督は『…ドリー』を構想する際に、まずは前作の調査で訪れたけど、映画には使用しなかった場所について想いをめぐらせることからはじめ、やがて“ある場所”に目を留めた。「最初はちょっとズルをした気分だった。というのは、近くだし、この場所のことをよく知っているから」
そこは、ピクサーのあるサンフランシコから南へ250キロ行ったところにある“モントレーベイ”だ。以前から「モントレーの水族館のことをよく知っているし、(アメリカ)北西部の海のこともよくわかっていた」というスタントン監督は、自然な流れで『…ドリー』の舞台のモデルをこのエリアに決定。劇中に登場する架空の施設“海洋生物研究所(Marine Life Institute)”を描くため、ピクサーのメンバーは準備段階で何度も何度もモントレーベイ水族館に足を運んだ。
この施設の名前は“水族館=Monterey Bay Aquarium”だが、映画に登場する海洋生物研究所と同じく、海の生き物たちを助けて、治して、海に帰す活動も行っており、この考えは、本作のストーリーにも大きな影響を与えることになった。本作でドリーやニモたちが直接、人間と関わったり、会話をすることはないが、ドリーは長い海を旅してアメリカ北西部の海にたどり着き、アクシデントで人間たちに“助けられ”て、海洋生物研究所を訪れ、過去を発見し、自分自身を“回復”して、海へと再び“戻る”ことになる。
ピクサー・アニメーション・スタジオの壁に“Story is Research(物語とは調査・研究である)”というフレーズが書かれている通り、彼らは徹底的に調査し、キャラクターの気持ちになってその光景を見て、想像力をふくらませていく。その結果、モントレーベイ水族館は、『ファインディング・ドリー』にとって、単なる“舞台のモデル”にとどまらない役割を果たしたようだ。
『ファインディング・ドリー』
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