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パリのホテルを舞台に元貴族たちを描いた朗読劇
2016年07月26日 17時20分 [朗読・リーディング]
左から、水夏希、藤沢文翁  撮影:川野結李歌
左から、水夏希、藤沢文翁  撮影:川野結李歌

幼少時をヨーロッパで過ごし、同級生に貴族もいたという環境で培われた美学を盛り込んだ舞台が人気の演出家、藤沢文翁。彼が原作・脚本・演出を手掛ける音楽朗読劇『VOICARION(ヴォイサリオン)』が、豪華キャストを集めて上演される。公演は前半(8/27(土)〜9/2(金))が日替わりキャストによる『女王がいた客室』、9/3(土)〜9/5(月)が別キャストでの『Mr.Prisoner(ミスター・プリズナー)』。今回は藤沢と、『女王〜』に出演する水夏希に話を聞いた。

音楽朗読劇『VOICARION(ヴォイサリオン)』チケット情報

20世紀初頭のパリ。従業員の多くがロマノフ王朝の生き残りとされるホテル「バッサーノ」は、"宿泊すると願いが叶うホテル"ともいわれていた。元の暮らしに戻ることを夢見るコンシェルジュのアレクサンドル・パーレン、ギャンブルと酒が好きでマダムの召使いのようになっているマイカ・デミドフも、元貴族。さらに黒いベールで顔を隠して長逗留しているマダムは、かつてのロシア皇帝アレクサンドル3世の皇后だった。そんな中、ただの客室係エレオノーラはマダムたちに振り回されながらも、女優になるという夢を追いかけていたのだが……。

演じるエレオノーラを「天真爛漫ないわゆる“新人類”。自分とは思考回路が異なる役ですね」と言う水。「元宝塚スターに売れない女優の役なんてさせてスミマセン」と頭をかく藤沢には笑いながら、「でもその分、やり甲斐があります。それに私の世代も宝塚音楽学校に入った頃は、上級生から“新人類”って言われてましたし」と水が返すと、今度は藤沢が我が意を得たりとうなずいた。「実は、僕が水さんに託したいのはそこなんです。間違っていようがなんだろうが、“新時代を担う人間の強さ”ってありますよね。その"強さ"が未来を変えてゆく。水さんはいるだけでオーラを感じる方ですし、そういう意味ではエレオノーラ役にピッタリじゃないかと思って」と、配役の意図を語った。

今回の出演を、「藤沢さんの作品を観ていて『あっち(作品)の世界に行きたい』と思っていたので、念願が叶って嬉しい」と話す水。魅力のひとつに「豪華な衣裳と美しいセット」を挙げると、藤沢が「実は演者の動きが少ない朗読劇だからこそ、衣裳は“足が開かない”“動くには重すぎる”などの制約を受けないで済む。それは美術セットも同じで、実用性より美しさを優先できるというメリットがあるんですよ」と語った。水も「声がメインの朗読劇だからこそ、お客様により多くの想像力を委ねられるというのもありますよね」と同意。「宝塚に在団時は、声をどういう風にしようかというところから役作りをしていました。今回もその点を意識しつつ、藤沢さんの世界に入っていければ」と、本作への意気込みを語ってくれた。

公演は8月27日(土)から9月5日(月)まで東京・シアタークリエにて。

取材・文 佐藤さくら

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