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マーク・ウォルバーグ主演、ピーター・バーグ監督の『Deepwater Horizon』が、トロント映画祭でワールドプレミアを行った。
本作は、2010年のメキシコ湾原油流出事件を描く、実話物。原油が流出で起こった大爆発のため、海上で作業をしていた11人の従業員が命を失った。ウォルバーグが演じるマイク・ウィリアムズは、その悲劇を間近に体験した生存者。ウィリアムズ本人も、映画の製作に深くたずさわった。
「彼に脚本を彼に見せて、『これは本当に起こった。これは、むしろこんなふうだ』というように、いろいろ指摘してもらったんだ。そうすることで、映画は事実に正確になる。人命が失われた実話を語るのは、いつだって、とても難しいことだよ。一方で、大きな充実感も伴う。その人たちに、敬意を払うことができるんだから」(ウォルバーグ)
当時、事件は大きく報道されたが、主には環境汚染の側面が語られ、この11人の人々の話は、それほど聞かれなかった。「人が死んだのに、そこに一番の焦点が当たらなかったなんて、それもまた悲劇だよね」とウォルバーグ。だからこそ、この映画を作って彼らの話を伝えたかったのだと、バーグも認める。
「製作にあたって、僕は11人全員の遺族に会い、僕がこれをどんな映画にしようとしているのかを説明した。これはあなたが誇りに思えるような映画になる、『私の夫はこんな人だったのよ』『これが僕の父なんだ』と、孫たちに見せられる映画になると、彼らに言ったんだよ。撮影現場に来たいという人がいれば来てもらったし、プライベートの試写を組んで、誰よりも先に完成作を見てもらうこともした」(バーグ)
ウォルバーグとバーグは、やはり実話に基づく『ローン・サバイバー』でも組んでいる。今年末に北米公開されるボストンマラソン爆撃事件についての『Patriots Day』も、このコンビによるものだ。
「ピーターと僕は、お互いから最高のものを引き出す。お互いに対して、とても多くを期待するし、言いたいことは遠慮せずに言える関係だ。僕は彼のすべてが好きだよ。彼がニューヨーク・ジャイアンツのファンということを除けばだけどね(笑)」
日本公開は来年。
『Deepwater Horizon(原題)』
2017年公開
取材・文:猿渡由紀
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