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ウブな女子大生が若い大富豪と出会い、愛を深めてゆく"恋愛小説"として、その実、エロティックなSM描写が散りばめられた官能小説として、女性読者を中心に世界中で大ブームを巻き起こした『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。2014年にオフ・ブロードウェイで生まれたそのパロディミュージカルが、この『50 Shades!』だ。待望の日本版は、なんと大富豪のグレイ役に関西ジャニーズJr.の浜中文一を迎え、演出の河原雅彦が上演台本を書き下ろしたオリジナルバージョン。話題の本作に挑む玉置成実と大澄賢也にその胸中を聞いた。
パム(明星真由美)とベブ(安田カナ)、そしてキャロル(佐藤仁美)は、「本を読む会」と称して集う主婦仲間。ある夜、彼女たちは全世界で1億冊売れたという『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を取り上げることに。マンネリ化した性生活に内心うんざりしていたキャロルたちは、女子大生アナ(玉置)と大富豪グレイ(浜中)のめくるめく世界にたちまち夢中になる。いつしか赤裸々な告白が飛び交うなか、彼女たちもアナとグレイ、そしてアナの同級生ホセ(大澄)たちが繰り広げる世界にいつのまにか入り込み……。
かつて主宰していた劇団HIGHLEG JESUSで"エロ・バカ・ショック"を標榜していた河原だけあって、上演台本はそのものズバリの単語も頻出。玉置にとってはかなりの挑戦になるのでは?「確かにセリフは過激ですけれど、演じるアナは地方から出てきた純粋な女の子。私も和歌山から出てきて頑張っているところが似ているので(笑)、てらいなくアナを演じることで、世界観の一端を担えればなって思っています」と玉置は語る。一方、「ホセ役は大澄さん以外いないって思ってました!」と玉置に太鼓判を押された大澄は「こういう作品にピッタリってこと?」と笑いながらも、「河原さんの脚色台本ですから、日本人が無理なく笑えるセリフもたくさん。ふだん人前では言えないことを笑いとばしてスッキリするという意味で、"エロ"がコメディの重要な一部分になっているんだなと思いましたね」と、本作の魅力を分析してくれた。
「成実ちゃんは歌もダンスも上手いけれど、この作品を経てさらに色んな表情が見られるようになるんじゃないかな」と大澄が言えば、玉置も「作品づくりに大澄さんの存在は大きいなって感じています」とすでに息もぴったりのふたり。最後に"エロ"と"コメディ"の部分を誰が牽引することになりそうか問うと、「意外と成実ちゃんかもしれないし、もしかして浜中くんかも!? 人は誰しも隠している癖(へき)がありますからね……」と大澄が大胆発言をして、玉置が「フフフ……」と謎の笑みを返すひと幕も。実力派役者陣で贈るオトナのコメディ。その本番が今から楽しみだ。
取材・文:佐藤さくら
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