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手塚治虫文化賞を受賞した島田虎之介による人気漫画を原作に、多彩なキャストが集結した<音楽劇『ダニー・ボーイズ』〜いつも笑顔で歌を〜>。真田佑馬、水田航生のタッグでも話題だが、ふたりを支えるのが剣幸、悠未ひろ、AKANE LIVという元宝塚歌劇団の実力派だ。舞台ファンにはうれしい3人の共演、稽古場で話を聞いた。
作品の主人公は、戦後単身でブロードウェイに渡って活躍した実在の日本人「サトウ・イサオ」をモデルにした「伊藤幸男(イトウサチオ)」だ。本作ではサチオとその仲間が結成したコーラスグループ「ダニー・ボーイズ」を中心に、夢を追った人々の軌跡が描かれていく。物語は時空を超え、劇中劇では往年の名曲が登場する。なかでも「『A列車で行こう』は最高です」(悠未)。「ザ・ミュージカル! というカッコいいシーンもあって、楽しんでいただけると思います」(AKANE)
3人がともに、「舞台に生きる者としてリンクする部分が多い」と話すように、歌、そして舞台への情熱が物語を引っ張るようだ。「劇中でサチオの『ハーモニーの幸せはここにしかない』というセリフがあって、音楽を愛している人の言葉だなと、心に刺さりました」(剣)
では、3人の役柄は?まず剣は、サチオを取り上げた産婆ツネと往年の大女優の2役、いずれも人生の先輩的役柄だ。悠未は男役を演じる女優役で、劇中劇ではマッカーサーに扮する。「サングラス姿がほんとにかっこいい!」と、剣も絶賛する。そしてAKANEは、日米ハーフのアシスタントディレクター役と、いずれもどこか「自分自身と通じる役柄」だとか。また、宝塚歌劇という故郷を同じくする先輩後輩との共演が互いに支えになるとも。「実は宝塚を目指したきっかけは剣さんで。気持ちがふわふわするくらいうれしいです」(AKANE)
主役に挑む真田、水田については、「真摯に作品に向き合って、勘がいいしダンスもさすが。作品を引っ張ってくれています」と、教えてくれた。さらに、剣とベンガル扮する夫婦の愛らしい掛け合い、個性派・柄本時生の達者な演技力など見どころは随所にちりばめられている。
「観終わって、お客様がジーンと温かい気持ちになって下さったら嬉しいです」(AKANE)、「音楽でエネルギーを届けたい」(悠未)「好きなことをやっている幸せ感が見どころ。お客様にハッピーになって帰っていただきたいです」(剣)とのメッセージ。舞台への愛がはじける音楽劇となりそうだ。
公演は10月26日(水)から29日(土)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて上演。その後、大阪でも上演する。チケットぴあ電話受付にてチケット発売中。詳細はリンク先にて。
取材・文:大西美貴
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