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ティム・バートンの傑作映画をミュージカル化し、2013年にブロードウェイで大ヒットした作品が日本初上陸する。そのミュージカル『ビッグ・フィッシュ』の製作発表会見が11月1日、都内にて行われた。出演は川平慈英、浦井健治ら。演出は白井晃。
『チャーリーとチョコレート工場』『シザーハンズ』など、日本でも熱狂的なファンが多いティム・バートン監督。『ビッグ・フィッシュ』はその監督がユアン・マクレガーなどの名優とともに生み出したファンタジー映画だ。自らの体験談を現実にはありえないほど大げさに盛って語る父親エドワードと、その奇想天外な話を聞いて育った息子ウィル。ウィルは大人になるにつれ父の話が作り話にしか思えなくなり、さらにある出来事をきっかけに大きな溝を作ってしまった父と息子だが……。
エドワードを演じるのが川平慈英。「最初にこのお話を聞いた時に「東宝の製作で、日生劇場?普段“ムムッ”とか“くぅー!”とか“いいんです!”と言ってる人間が、ノーブルな環境の中でやっていいのかな」と二の足を踏んでしまいました」と、川平節をふんだんに交えて驚きを語りながらも、「映画やブロードウェイ版の映像を観て、なんてファンタジックで素晴らしい作品なんだ、このこの大きな魚を逃してはいけない!と思いました。自分の代表作となるよう頑張りたい」と意気込みを。ちなみに演出の白井によると、映画では年老いた父親と若き日の父親は別の俳優が演じていたが、舞台では両方とも川平が演じ、そこも見どころになるそう。
息子・ウィルを演じる浦井健治も「ティム・バートンさんの作品の中で、自分は実はこの『ビッグ・フィッシュ』が一番好き。最後の最後でいつもホロリと涙が出てしまう」と原作愛を語る。そして、ウィルの幼少時代を人気子役の鈴木福が演じるのも話題(りょうたとのWキャスト)。「僕は舞台が初めてなんですが、皆さんに色々教えてもらいながら、一生懸命頑張ります」と可愛らしく挨拶をするも、「すごく落ち着いていらっしゃる。自分より絶対大人だろうなという感じ」(浦井)、「石原裕次郎的な貫禄がすでにあるので。ボスって呼ぼうかな」(共演のROLLY)等々、周りの大人たちからの評価に「やめてください…」と困り顔だった。
会見の最後には、川平が「日生劇場に…来ちゃって、いいんです!」とお馴染みのセリフで締めるサービスっぷり。笑いのたえない会見で、白井も「一斉にお会いするのは今日が初めてだったのですが、温かい、柔らかい空気があって、いい意味であまり緊張感がなかった。いいファミリーになるんじゃないかな」と手ごたえを感じているようだった。
ほか、出演は霧矢大夢、赤根那奈、藤井隆ら。公演は2017年2月7日(火)から28日(火)まで、東京・日生劇場にて。チケットは11月26日(土)に一般発売開始。
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