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様々なジャンルのアーティストが集い、踊りと音楽のコラボレーションを繰り広げる舞台『クレメンティア〜相受け入れること、寛容〜』が上演される。ここで初共演を果たすふたり、ミュージカル俳優の田代万里生、津軽三味線の浅野祥が、意気込みを語った。
Clementia(クレメンティア)Vol.3 チケット情報
初対面の際には、「三味線の方、と構えていたら、いきなり『ポケモンGO』やっていますかとゲームの話題に(笑)。癒されました」と話す田代。当の浅野も、「三味線という楽器で皆さんの中に入っていけるのがとても嬉しく、ワクワクしています」と、この出会いを楽しんでいるようだ。
2014年にダンサーの大貫勇輔、マリンバ奏者SINSKEのコラボ公演としてスタートした『クレメンティア』。翌2015年にはバレエ、日舞、尺八というさらに多彩な分野から才能が集結、第3弾となる今回も、大貫に加え人形舞のホリ・ヒロシ、アコーディオン奏者の桑山哲也、ジャズピアニストのクリヤ・マコトらが集う。ジャンルを超えての共演は「三味線、民謡の世界でだけやっていたら思いつかないようなことが、どんどん出てくる」と、最年少の浅野も意欲的だ。
しかもこの舞台、単純なコラボレーション・コンサートとはひと味もふた味も違う。前半の第一部は、お芝居の要素を取り入れたストーリー仕立てなのだ。
舞台は彼らアーティストたちが住まうアパート。田代の役柄は、「ヒット曲が出せず葛藤する作曲家、マリオ。半分は役を演じながら、半分はアーティストとしてそのまま存在し、本来の性格も少し反映させる。音楽的なコラボレーションであることに変わりはないけれど、そこにちょっとした味付け、色付けをしてお届けします。いい意味で、型にはまっていないものになると思います」。いっぽうの浅野が演じるのは、「ゆとり世代の象徴のような役(笑)。他に行きたいところがなかったからというだけでそのアパートに住むことにしたロック好き」なのだそう。
構成・演出・振付の川崎悦子のもと、皆がアイデアを出し合い、作品づくりを担う。「皆それぞれのアプローチがありますから、いろいろと出し合っています。実は、僕が最初に歌う楽曲を選んだのは祥君なんです。まさか、三味線プレイヤーからイタリア語の曲が出てくるなんて!」と田代。浅野も「こうして舞台を創り上げていくのは初めての経験。衣裳も決して自分では選ばないような服装で(笑)、すごく楽しんでいます。きっと、誰も見たことのないような景色が生まれると思います」と、笑顔で充実の舞台を予感させた。
公演は12月9日(金)から11日(日)まで、東京・天王洲 銀河劇場にて。チケット発売中。
取材・文:加藤智子
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