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デビュー10周年のJONTE、多くを学んだ舞台再び!
2017年01月25日 17時29分 [演劇]
施鐘泰(JONTE)
施鐘泰(JONTE) 撮影:森 好弘

昨年5月、中山優馬主演で話題を呼んだ舞台「それいゆ」の再演が早くも決定。昭和初期、少女雑誌「少女の友」の人気画家として一世を風靡した中原淳一の生き様を描いた作品だ。初演から続投となった施鐘泰(JONTE)。音楽活動とともに、ミュージカルなど舞台でも活躍し、昨年には3年ぶりとなるアルバム「Reboot」をリリース、今年はデビュー10周年を迎える。様々な挑戦をしつつ「音楽を通して自分を表現しながら、一回りも二回りも成長できたら」と話すJONTE。初演で感じたこと、そして初めての再演となる今回の舞台への意気込みを聞いた。

「それいゆ」チケット情報

1年足らずの再演に「また、お声掛けいただき、すごくうれしいです」と笑顔を見せるJONTE。彼が演じた役柄は、天沢栄次。日本にシャンソン音楽を普及させた歌手の高英男がモチーフで、物語の語り部でもある。戦中戦後の激動の時代、中原淳一のそばで献身的に彼を支え、また支えられつつ歌手への道を目指す。「初演では、夢を追い求めることの大切さを学ばせていただきました。音楽で自分を表現している僕にとって、刺激にもなり、信念を貫き通すことが今の自分にも大切だと感じましたね」。息苦しい時代の中、天沢は中原の生き方によってそれまでの価値感が変えられていく。「今は情報でも何でもすぐに手に入る時代ですが、当時はゼロから自分で作り上げて形にし、残していく。厳しい環境の中で、自分を見つめて作り上げたものは、何物にも代えがたいものだろうなと、すごく思います。逆に今ではなかなか難しいんじゃないかな」。

再演では、物語はほぼそのままに、キャストも新参加の愛原実花のほかは同じメンバー。「役に素直に向き合って、また一生懸命、取り組んでいけたら。作品から学ぶことがほんとに多くて、これを肝に銘じて生きないといけない、と教えられているような気がします。出演している自分が言うのもおこがましいですが、いい刺激をもらえると思うし、今の若い人たちが観るべき作品なのではと思います」。JONTEの歌声も、また楽しみにしたい。音楽で自分の色を追い求めながら活動しているJONTEには、もうひとつ大切にしているものがある。それは洋服。「服が大好きなんです。人とは違う感じのものを好んで着ていますね。SF映画の宇宙服みたいなものも気になったり、ヘンなデザインを選んでしまう。でも、一緒に歩きたくないと言われても、好きだから(笑)。それもひとつの自分の表現でもあるし、好きなことに関してはゆずれないですね」。中原の生き方に通じる部分が、キラリと光った。

「それいゆ」は、4月6日(木)から11日(火)まで東京・サンシャイン劇場、4月14日(金)・15日(土)は福岡・北九州芸術劇場 中劇場、4月19日(水)から23日(日)まで兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演。チケットは2月4日(土)一般発売開始。なお、1月29日(日)23:59まで兵庫公演の電話抽選先行(受付電話:0570-02-9554)を受付中。

取材・文:高橋晴代

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