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水城せとなによる人気漫画が原作の舞台『黒薔薇アリス』が5月12日(金)より上演。同作の制作発表が2月2日に行われ、主演の石黒英雄をはじめ、ヒロインの入来茉里、原作の水城せとならが出席した。
『黒薔薇アリス』は『月刊プリンセス』で2008年から2011年まで連載。「吸血樹(ヴァンパイア)」の繁殖を題材に、愛や死生観を描くファンタジー。今回が初の舞台化となり、脚本を赤澤ムック、演出をキムラ真が務める。物語のはじまりは1908年のウィーン。馬車での事故をきっかけに吸血樹となった人気テノール歌手のディミトリ・レヴァンドフスキ。彼はその力を使って、友人の婚約者、アニエスカを手に入れようとするが、純血を守ろうとする彼女は自身の胸をナイフで突き刺してしまう。吸血樹の力により、アリエスカの肉体を残すことはできたが、それは魂のない抜け殻同然。その抜け殻を守りながら、ディミトリの永い旅が始まる。時はうつって100年後の2008年。事故にあった高校教師菊川梓の前に、100年前と姿が変わらないままのディミトリが現れる。同じく事故にあった教え子を助けるために、梓はディミトリの言うとおりに自身の魂を預ける。ディミトリが受け取った魂をアリエスカの体に放ち、そこで覚醒した梓は新たにアリスとして生きることとなる…。
ディミトリ役を演じる石黒は「今回、初座長ということで不安はあるのですが、観に来ていただいた方に強烈な印象を与えて、後悔させない最高の舞台にしていきたい。ひとりでも多くの方に足を運んでいただけるように、チーム一丸となってやっていきます」と語った。
アニエスカ役とアリス役の2役を務める入来は「ヒロインという立場なので、主演や周りの男性陣の方々をいかにカッコよく見せられるか、そこを考えて演じたいです。原作を拝見させていただいたのですが、キャラクターもはっきりしていて凄く好きな世界観なので原作のアリスのイメージを壊さないようしたい。今からとても楽しみです」とコメント。
自身の作品が舞台化されるのは初めてという水城は「今日お会いして、おひとりおひとりが真剣にキャラクターの気持ち、人間性を感じ取ってくださってるなと思いました。私が漫画の中で描いていないところまで表現してくださると思うので、観客のひとりとして楽しみにしたいと思います」と語った。
また、制作発表ではディミトリとアリスによるメインビジュアルが初披露。メインビジュアルを見た原作者の水城は「石黒さんも入来さんも、鼻筋がスッと通った端正なお顔立ちなので、外国人の役を演じても何の違和感もないですね」と話した。
舞台『黒薔薇アリス』は、5月12日(金)から5月21日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演。
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