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ミュージカル『パジャマゲーム』の制作発表会見が2月24日、都内にて開催された。宝塚星組トップスターとして人気を誇り、昨年11月に歌劇団を退団した北翔海莉(ほくしょうかいり)の女優デビュー作。演出は日本で上演した『タイタニック』『グランドホテル』も話題となった英国の若き鬼才トム・サザーランドが手がける。
宝塚時代は歌・ダンス・芝居の三拍子揃った実力派スターとして知られていた北翔。「21年宝塚に在籍し、女優としては初舞台です。不安はありますが、トムさんや共演者の方々からたくさんのことを学んでいきたい。演じるベイブは仕事に命をかけていて、仲間を守る正義感があり、恋に不器用な女性。まだまだ“可愛い女性”という引き出しがないので(笑)、今の男から女に変わるなんとも言えない状況の私にぴったりかな」と笑うも、この日披露された劇中歌では美しいソプラノボイスを聴かせていた。
北翔の相手役となる工場主任シドは新納慎也。昨年のNHK大河ドラマ『真田丸』の豊臣秀次役の好演が記憶に新しいが、ミュージカル界では“ひとクセ”ある役どころを数々演じてきたベテランだ。今回の役柄については「よしきた、二枚目!」と思ったそうで、「この役は“ハンサム”なんです。いつも三枚目ばかり演じてきましたが、やらせてくれれば僕も二枚目が出来るというところを見せたい」と意気込みを。また、女装役も多い新納、「北翔さんより自分の方が女性役を多くやっている。なんなら(今までの)半分くらいは女性役です(笑)。ドレスさばきなど、北翔さんにお教えしますので、逆に二枚目のしぐさなどを教えてほしい」と話し、北翔とふたりで「たまに役を入れ替えてやっちゃいましょうか!?」と盛り上がっていた。
なお『パジャマゲーム』は1954年の初演以来ブロードウェイで1000回以上も上演され、1957年には映画化もされた傑作ミュージカル。7セント半の賃上げを望むパジャマ工場の労働者と雇用者の闘いと、その中の恋をコミカルに描いた作品だ。演出のトム・サザーランドは「昔の作品だけれども今観ても新しい。音楽も振付もすべて素晴らしい作品。“モダン・ミュージカル”の原点です」と作品の魅力を語る。また本作は『シカゴ』『キャバレー』等を手がけた伝説の振付家ボブ・フォッシーのデビュー作としても知られるが、「今回は『フォッシー』ロンドン公演オリジナルキャストであり、いま英国で5本の指に入る振付家、ニック・ウィンストンに参加してもらいます。フォッシー抜きでは語れない作品ですので、フォッシーへのオマージュがあり、アイコニック(象徴的)なショーになる」と話した。ダンスシーンにも期待しよう。
ほかに出演は大塚千弘、上口耕平、広瀬友祐、栗原英雄ら。公演は9月25日(月)から10月15日(日)まで東京・日本青年館ホール、10月19日(木)から29日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。チケットは5月27日(土)に一般発売開始予定。
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