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5月12日(金)に幕を開ける舞台『黒薔薇アリス』。開幕に先駆けて会見が行われた。原作は水城せとなの同名人気コミックで、舞台は作品世界そのままの瀟洒な都内教会。描かれるのは、繁殖のために生きる4人の「吸血樹」たちとその相手を選ぶ運命を課せられた、アリスという名の少女の物語。
この日、登壇したのは主人公の吸血樹・ディミトリ役の石黒英雄、アリス役の入来茉里のほか、秋元龍太朗、杉江大志、柏木佑介、野嵜豊(劇団番町ボーイズ☆)、名塚佳織と演出を手がけるキムラ真。それぞれに意気込みを語るなか、キムラは「この作品をみなさんの代表作にします」と熱意を伝え、サプライズで登場した原作者の水城せとなは「舞台は人間力。一観客として皆さんの才能に託します」と期待を明かした。
本作が初座長となる、石黒英雄に話を聞いた。
「水城先生が話された『人間力』でどこまでリミットに突き進められるのか……に挑みたい。不安もありますが、それ以上に喜びもあり、カンパニー全員で助け合って濃厚な空間を創り上げたい。今日、皆さんとお会いして、前向きにひたむきに走ろうとする姿を見せてもらったので、僕も走ろうと思います。初対面の方もいたのに、早速、座長イジりが始まったので、とても心強いです(笑)。演出のキムラさんとは原作を大切に、映像に頼らないストレートプレイをやりたいというお話をしました。『代表作にする』と言っていただけて嬉しいです」
自身が演じるディミトリについて圧倒的な存在感を出したいと語る。「先生の『それぞれの役についてすべてを書いていない』という言葉通り、見せていない部分を自分なりに作り、舞台ならではのディミトリを見せたいです」
種を残すことで滅んでしまう、けれどそのためだけに生きる「愛」についても考えを明かす。「人間って臆病で傲慢だと思う。知識を得れば得ただけ愛の形は変わると思う。では、ディミトリにとっての愛はなにか? ……稽古場で作り上げた答えを見せます」
しかし、そのディミトリは吸血樹という人ならざる存在だ。「……実は、人間こそが人ならざる存在だと思っていて、人の形をしてはいるけれど、その内側は得体が知れない、という思いがあります。だからこそ、いろいろな姿を届けられる。なので、舞台の上でしか見せられない自分をさらすことになると思います。心を裸にした、ディミトリという役をご覧ください」
舞台「黒薔薇アリス」は5月12日(金)から5月21日(日)まで、東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演。
取材・文 おーちようこ
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