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日本で37年目を迎えるブロードウェイミュージカル『ピーターパン』。今年は、吉柳咲良の10代目ピーターパンが誕生し、注目の若手演出家・藤田俊太郎が演出に初挑戦と、新たな『ピーターパン』が誕生する。そんなか、6年ぶりにウェンディとして戻ってくるのが神田沙也加。新たな座組で演じる神田に話を聞いた。
2009年から3年間、ウェンディを演じてきた神田。抜擢には「すごくビックリして。『年齢設定がだいぶ離れてますけど大丈夫ですか?』って正直に聞きました」と笑う。けれど実は待ち望んでいたカムバック。「私、ジンクスがあって。もう一度出たい作品は観に行かないんです」と観なかったそう。「だからとても嬉しいです!」。
6年ぶりに演じるにあたり「やっぱりそこは前回のトレースでは絶対にダメですよね。前回はやさしい、かわいい、あまーいっていう部分を打ち出したのに対し、今回はピーターパンと対峙したときの心境の変化だったり、ネバーランドに無邪気に憧れた後にくる例えば不安感だったりとか、そういう内面的な部分をもう少し見せられるようにしていけたらいいかなって。子供はもちろんですが、大人のお客様にも、ウェンディは今こう思ってるんだなっていうのをキャッチしていただけるような演じ方ができたらいいなと思っています」。
子供も観られるファミリーミュージカル。実は神田にとっても生まれて初めて観たミュージカルだ。「お子様のお客様も多いから、思ったことをその場で口にしてくれたりするんですよ(笑)。そこで『そう観てくれるんだ』っていう発見もあったりして。みんなの表情からも“今こういう感情で観てるんだな”っていうのが伝わってくる。多分、気を使って笑ったりしないじゃないですか。面白いから笑うし、悲しいから黙っちゃったり、戦わなきゃいけないところは応援してくれたりして。だからお子様に観てもらえる作品って大好きです」。
10代目ピーターパンの吉柳について「『私が審査員でも選ぶだろうな』ってくらい(笑)。中性的な魅力があって、フレッシュで、普通の服を着ていてもピーターパンでした」。先輩として教えることは?と聞くと「いやいや!」と謙遜するが、今作が吉柳の初舞台であることについては「初舞台というものが役者さんにとってどれだけ大事かっていうのはわかっているので、絶対に『楽しかった』って思わせてあげられる相手役でありたいと思っています。ずっとこの世界で活躍していっていただくためにも、最高の初舞台のお手伝いができれば」とやさしく語った。
そんな新たな『ピーターパン』は7月24日(月)から8月3日(木)まで東京・東京国際フォーラム ホールC、6日(日)静岡・静岡市清水文化会館マリナート 大ホール、12日(土)・13日(日)大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。
取材・文:中川實穗
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