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町田慎吾主演の戦国御伽絵巻『ヒデヨシ』が8月5日に開幕。それにさきがけ、公開ゲネプロが行われた。
本作は、2016年に上演された「『ソロリ』〜妖刀村正の巻〜」に続く「戦国御伽絵巻」シリーズ第2弾。戦によってつくられた「表」の歴史ではなく、その「裏」で生きた市井の人々の物語を描くために始まったシリーズで、今回も心情やドラマにこだわったオリジナル脚本で上演される。演出は大岩美智子(劇団ジュークスペース)、脚本は佐々木充郭(バジリコ・F・バジオ)。
今作の主人公となるのは、町田慎吾演じる木下秀吉(ヒデヨシ)。前作にも登場した彼は、「人を殺したくない」という強い信念を持ち、刀ではなく“ホラ”を武器に戦っていく人物。信長の天下統一の先に平和な世があると信じ、軍師・竹中半兵衛(藤原祐規)と共に戦を起こさずに物事を解決に導いていくヒデヨシが、「戦の天才」と呼ばれる明智光秀(平野良)と対立しながらも、自らの信念を貫こうと奮闘する姿を描く。
物語のベースとなるのは、織田信長と豊臣秀吉と明智光秀…この3人が巻き起こす、教科書でもおなじみの「表」の歴史。史実とシンクロしながら、その裏で、なぜヒデヨシはそのキャラクターとは無縁にも思える“天下”を目指すことにしたのか、なぜ明智は「本能寺の変」を起こしたのか、市井の人々はそのとき何を思ったのかなどを、徳川家康(鍛治本大樹)やオリジナルキャラクター・シャチ(佐藤永典)らも交えた独自のストーリーで展開する。
“殺陣中心ではなく物語中心”にこだわり、個性豊かな俳優陣がこの作品ならではの人物像をつくりあげた本作。だからこそ刀の存在が印象的な舞台となっているように思う。幼いときからどう育てられてきたのかを太刀捌きに滲ませた光秀、躊躇なく人を殺める太刀筋の美しさが悲しさを引き立たせるシャチ、そして腰に差した刀を抜こうとしないヒデヨシと、その側でヒデヨシの想いを尊重する半兵衛……。時代劇には必須ともいえる殺陣で、これほどまでに斬られる痛みや斬る重みを感じさせられることは少ないはずだ。
物語の始まりでは「この状況からどうやって“本能寺の変”に辿り着くのか」と思うはず。そんな中で、やさしいヒデヨシがなぜ天下を求めたのか、果たして刀は抜かれるのか、野心も陰謀も渦巻く戦乱の世で平和を愛した男の物語をぜひ劇場で目撃してほしい。
戦国御伽絵巻『ヒデヨシ』は、8月13日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演。
取材・文:中川實穗
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