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昨年、人気声優と俳優が勢ぞろいしたキャストと美しい舞台装置、豪華な衣裳という、朗読劇の枠を超えたステージで話題を呼んだ『VOICARION(ヴォイサリオン)』。第2弾となる今回は、サブタイトルに『GHOST CLUB(ゴーストクラブ)』と銘打ち、作家のコナン・ドイル卿が奇術師ハリー・フーディーニと共に事件を解決していくさまを描く。原作・脚本・演出を担当する藤沢文翁と、日替わりキャストの中から宝塚OGの紫吹淳と春野寿美礼、妃海風に話を聞いた。
朗読劇「VOICARIONII〜ヴォイサリオン〜」チケット情報
19世紀のロンドン。小説『シャーロック・ホームズ』で人気作家となったコナン・ドイル卿(春野)は、最終巻でホームズを死なせたことで世間の批判にさらされていた。しかもホームズ(朴ロ美 ※ロは王偏に路)までもが妄想の中に現れ、ドイル卿をからかう始末。そんな中、天才奇術師ハリー・フーディーニ(紫吹)と出会ったドイル卿は、霊媒師のインチキを見抜いた彼にホームズの面影を見る。ロンドン中にあふれる幽霊事件を解決するべく“ゴーストクラブ”を結成したふたりの前に、貴族の当主で15歳のデズモンド(妃海)が現れて……。
「藤沢さんの世界観が大好き」と言う紫吹は、「男性の役とはいえ、藤沢作品でのメイクや芝居は宝塚の“男役”とは別。声や仕草で男に見せ、ドラマチックな空間に仕上げるのが“藤沢マジック”だなぁと思います」と全幅の信頼を寄せる。
一方、「宝塚OGのイベントなどで“男役”をすると、いまだに気持ちが盛り上がっちゃう」と笑うのは春野だ。「ただ、今回は初めての朗読劇。ドイル卿を演じるにあたって今まで培ってきたものがどう出るのか、自分でも楽しみです」と話す。
また、大先輩の紫吹と春野を前に「同じ舞台でご一緒できるなんて夢みたいです」と緊張の面もちの妃海。「宝塚では元気な役が多かったので、謎めいた少年の役なんて初めて。新たな挑戦だなと思っています」と初々しく語った。
気になる衣裳については、「フーディーニはアメリカ人のマジシャンなので、優男の遊び心が入った衣裳。ドイル卿は英国紳士らしく、スーツのイメージですね」という藤沢。「東宝の衣裳部さんがやけに力を入れてくださっているおかげで(笑)、キャストはシリーズのアイコンである、王冠を模したチャームを衣裳のどこかに付けています。ぜひ客席から探してみてください」と、観劇のヒントも教えてくれた。
さて、紫吹と春野は意外にも、今回が退団後初共演。だが「“同じ釜の飯を食った仲間”の安心感」(紫吹)、「ずっと勝手に親近感を持ってました」(春野)と、早くも息はぴったり。彼女たちによるめくるめく舞台を、今から期待して待ちたい。
公演は8月31日(木)から9月7日(木)まで東京・シアタークリエにて。
取材・文 佐藤さくら
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